プレミア優勝クラブの「隠れたヒーロー」たち20名、覚えてる?

2000年代に入り、今季は20回目のプレミアリーグ。これまでマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、そしてレスターが優勝を果たしてきた。

そのチームの中で「隠れたヒーロー」になった者とは?『Squawka』のセレクションを見ていこう。

1999-00:ニッキー・バット(マンチェスター・ユナイテッド)

ファギー・ベイブスの中で最も地味なプレーをし、チームを支えたニッキー・バット。スーパースターを常に助け、中盤の「戦闘力」となった。

2000-01:デイヴィッド・ベッカム(マンチェスター・ユナイテッド)

この頃のベッカムはサッカー以外の部分でヒーローになったため、選手としての記憶よりもタレント的な存在に。しかしピッチの中での活躍も素晴らしく、このシーズンは9ゴール12アシスト。

2001-02:シルヴァン・ヴィルトール(アーセナル)

アンリとピレスが非常に高い称賛を受けた当時のアーセナル。しかしヴィルトールは10ゴール7アシストと大活躍をし、非常に大きく貢献している。

2002-03:オレ・グンナー・スールシャール(マンチェスター・ユナイテッド)

スターであったベッカムの立場を危うくしたのがスールシャールだった。主に右サイドで多くのプレーをし、その役割を果たした。優勝に大きく貢献している。

2003-04:ジウベルト・シウヴァ(アーセナル)

無敗優勝を果たした「インビンシブルズ」の中で最も地味で重要な役割を担ったブラジル人。非常に過小評価されている。

2004-05:クロード・マケレレ(チェルシー)

「マケレレ・ロール」という言葉まで生み出したピッチの掃除屋。フランク・ランパードらを後方から支え、ジョン・テリーの前で危機を管理した。

2005-06:ウィリアム・ギャラス(チェルシー)

マケレレを別にすれば、この年のチェルシーで輝いた守備者はギャラスだった。センターバックもサイドバックもこなし、貴重なゴールも奪った。

2006-07:ルイ・サア(マンチェスター・ユナイテッド)

ルーニーやロナウドが表のヒーローだとすれば、このサアは影のエースだった。無私のプレーで周りにチャンスを与え、流動的に動くスターを活かし続けた。

2007-08:ウェズ・ブラウン(マンチェスター・ユナイテッド)

ギャリー・ネヴィルの怪我を解決する策となったブラウン。彼自身も負傷に悩まされた過去があったが、一貫性あるプレーで見事な活躍をしている。

2008-09:マイケル・キャリック(マンチェスター・ユナイテッド)

アレックス・ファーガソン監督政権の終盤はまさにキャリックあってこそのチームだった。メトロノームのようにチームを操り、タイトルを決めるゴールまで奪った。

2009-10:ジョー・コール(チェルシー)

チェルシーでの最後のシーズンになったジョー・コール。シーズン残り5試合で首位に立っていたマンチェスター・ユナイテッドを追い落としたのは、このコールのゴールだった。

2010-11:パク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド)

「ミスタービッグゲーム」のパク・チソン。もちろんナニやベルバトフ、ルーニーの活躍も見逃せないが、パクの戦術的知性とアーセナル相手のゴールはまさに貴重なものだった。

2011-12:パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ)

このシーズンはマイカー・リチャーズとのポジション争いを繰り広げたサバレタ。終盤にウェストハム戦でゴールを決め、タイトル獲得に大きな貢献をしている。

2012-13:チチャリート(マンチェスター・ユナイテッド)

ロビン・ファン・ペルシーとマイケル・キャリックへの称賛は大きかったが、このチチャリートの貢献度は見逃せない。スーパーサブとして何度もゴールで勝利を導いた。

2013-14:エディン・ジェコ(マンチェスター・シティ)

このシーズン、ヤヤ・トゥレの素晴らしい活躍がマンチェスター・シティを優勝に導いた。ただ、もちろんストライカーのジェコが多くのゴールを決めてくれたことも重要だった。

2014-15:ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(チェルシー)

ジエゴ・コスタとエデン・アザールの活躍がチェルシーを栄光に導いたこのシーズン。後方ではイヴァノヴィッチが一貫性を見せ、頑丈な最終ラインを形成していた。

2015-16:岡崎慎司(レスター)

日本のダイナモは、マフレズ、ドリンクウォーター、ヴァーディら「Holy Trinity(三位一体)」ではなく、守備の要でもなかったが、その優れたスキルと仕事率、プレッシング能力で攻撃に違いをもたらした。

2016-17:ペドロ(チェルシー)

このときのチェルシーのような支配的なクラブにいれば、名声を手に入れることは難しくない。ただ、ジエゴ・コスタやエデン・アザールを生かしたのは彼であり、9ゴール9アシストを記録している。

2017-18:フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)

5名の攻撃者が雄大な存在感を見せ、2名の創造的なMFが華麗だったシティ。しかしそれを支えていたのは地味な役割を果たしたフェルナンジーニョである。

2018-19:エメリク・ラポルト(マンチェスター・シティ)

彼の加入がマンチェスター・シティを栄光に導いたといって過言ではない。後方からの組み立てとディフェンス。ファンダイクさえいなければ、もっと評価されていたはずだが…。

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