ロッテ藤原&安田、鷹16年ドラ1にもチャンス 主な新人王資格者【パ編】

(左から)ロッテ・藤原恭大、安田尚憲【写真:荒川祐史】

ルーキー以外にも多くの有資格者…ハム吉田輝、オリ太田らはドラフト1位

 昨季、セ・リーグはヤクルト・村上宗隆内野手が、パ・リーグはソフトバンク・高橋礼投手が新人王を受賞した。両者ともにプロ2年目での受賞だが、新人王は初めて支配下登録されてから5年以内、投手なら1軍で30イニング以内、打者なら1軍で60打席以内が選出の条件となる。ルーキーだけでなくても、チャンスがある賞を、今年は誰が手にするのか。主なパ・リーグの有資格者を見ていこう。(すべて通算成績)

○日本ハム
・吉田輝星投手(2年目) 4試合、11回、1勝3敗、防御率12.27
・生田目翼投手(2年目) 4試合、8回、0勝1敗、防御率7.88

 昨年のドラフト1位ルーキー吉田輝は初登板初勝利を挙げたが、その後3連敗とプロの洗礼を浴びた。2018年のドラフト3位指名の生田目は、1軍では4登板だったが、2軍では20登板で防御率3.88の成績を残した。

○オリックス
・張奕(ちょうやく)投手(4年目) 8試合、27回1/3、2勝4敗、防御率5.93
・神戸文也投手(4年目) 19試合、21回、0勝0敗、防御率3.86
・太田椋内野手(2年目) 6試合、16打席、0本塁打0打点、打率.000

 17年に育成1位で入団した張は18年に投手に転向。昨季、5月に支配下登録され、8試合に登板した。また、オフには「プレミア12」台湾代表として韓国相手に白星をもぎとった。18年ドラフト1位の太田は3月の右腕骨折で出遅れたものの、9月に1軍デビュー。高い潜在能力が今年、花開くか。

○楽天
・寺岡寛治投手(3年目) 1試合、3回、0勝0敗、防御率9.00
・小郷裕哉外野手(2年目) 22試合、34打席、1本塁打4打点、打率.172

 17年ドラフト7位指名の寺岡は同年オフに一度は育成契約へ。しかし昨季途中に支配下登録されると1軍デビュー、2軍では51試合で3勝3敗、防御率1.65と好成績を残した。小郷は昨年5月に代走で1軍初出場。9月にはソフトバンク高橋礼から初本塁打を放った。

ロッテは安田&藤原のドラ1コンビ、鷹は16年ドラ1位田中らが有資格

○ロッテ
・東妻勇輔投手(2年目) 24試合、21回、3勝2敗、防御率4.71
・安田尚憲内野手(3年目) 17試合、60打席、1本7打点、打率.151
・藤原恭大外野手(2年目) 6試合、19打席、0本塁打2打点、打率.105

 ロッテは18年、19年のドラフト1位が両者とも資格を保持している。安田はルーキーイヤーに1軍で17試合に出場したが、昨季は2軍暮らし。イースタンで本塁打王、打点王の2冠に輝いた。藤原は1年目の昨季、開幕1軍を掴んだものの6試合で2軍落ち。今季は1軍で飛躍の年となるか。

○ソフトバンク
・泉圭輔投手(2年目) 14試合、18回1/3、2勝0敗、防御率1.96
・古谷優人投手(4年目) 1軍出場なし
・田中正義投手(4年目) 11試合、14回1/3、0勝1敗、防御率8.16

 16年ドラフト2位指名の古谷は昨季、香川との交流戦で日本人左腕最速の160キロを記録(球団のスピードガンでは157キロ)。田中はプロ2年目の18年に1軍デビューを果たしたが、昨季は1試合止まり。プロ入り以来右肩の故障に悩まされ続けたが、オフはプエルトリコのウインターリーグに武者修行へ。

○西武
・平良海馬投手(3年目) 26試合、24回、2勝1敗、防御率3.38
・山野辺翔内野手(2年目) 9試合、18打席、0本塁打1打点、打率.071
・鈴木将平外野手(4年目) 16試合、28打席、0本塁打1打点、打率.154

 平良は2年目の昨季、7月に1軍デビューを果たすと最速158キロの直球を武器に活躍。シーズン終盤には勝ちパターンの一角を担った。山野辺は昨季4月に1軍昇格するも14打数1安打の成績で抹消された。一方ファームでは87試合で打率.271、12本塁打、35打点、29盗塁と好成績を残している。(Full-Count編集部)

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