サイン盗みでの“厳罰”に、元ア軍投手が持論展開 「ステロイドやって殿堂入り?」

「サイン盗み」騒動に揺れるアストロズ【写真:Getty Images】

アストロズなどで通算163勝を挙げたロイ・オズワルト氏がツイッターで持論を展開

 今オフメジャーリーグを揺るがせていたサイン盗み疑惑が“黒認定”され、アストロズはMLBから処分を受けると共ににジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督が解任。レッドソックスのアレックス・コーラ監督も解任される事態となった。かつてアストロズに所属し、MLB通算163勝を挙げたロイ・オズワルト氏がツイッターを更新し、今回の処分に“異議”を唱えている。

 42歳のオズワルト氏は2001年から10年途中までアストロズでプレー、その後はフィリーズ、レンジャーズ、ロッキーズで通算163勝(102敗)を挙げた。04年に最多勝利、06年に最優秀防御率のタイトルを獲得した名投手だ。

 オズワルト氏はツイッターに「というわけで、きっちり理解させてほしい。サイン盗みでは解雇になる。しかし、ステロイドをやって、高額契約を結んで、殿堂入りするだって?」と投稿。さらに「もしそのこと(サイン盗みで解任される一方で、ステロイド使用疑惑があった選手が殿堂入りする事実)を当時プレーしていた私が知っていたら、二塁走者がサイン盗みをしたとしてたくさんの選手がクビになっていたかもしれないな!」とも綴っている。

 オズワルト氏は、過去に禁止薬物であるステロイドを使用した疑惑のある選手が高額の契約を結び、野球殿堂入りを果たしていると説明。一方でサイン盗みによる解任処分は、理不尽ではないかと指摘している。

 もちろんサイン盗みは許される行為ではない。オズワルト氏は、ほかにもMLBは問題を抱えていると主張している。オズワルド氏の発言がさらなる波紋を生むきっかけになるのか、“サイン盗み”から端を発したMLBの騒動は今後も注目が集まることになりそうだ。(Full-Count編集部)

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