新型肺炎 長崎県の港、空港で注意喚起 

新型ウイルス性肺炎への注意を促すポスター=長崎市、松が枝国際ターミナルビル

 中国武漢市での新型ウイルス性肺炎発生を受け、中国からの大型クルーズ船が入港する長崎県内の港や空港でもポスターを掲示するなどして注意を促している。
 松が枝国際ターミナルビル(長崎市)、佐世保港国際ターミナルビル(佐世保市)、長崎空港(大村市)では、日本語と中国語、英語の3カ国語で「武漢市において原因不明の肺炎が発生」と記したポスターを掲示。武漢市から帰国して咳や発熱などの症状がある場合は、検疫官に申告するよう求めている。厚生労働省福岡検疫所長崎検疫所支所の平井秀和支所長は「いかに感染を食い止めるかが大事」と話した。
 厚労省は16日、日本国内での患者確認を発表した。中国の春節(旧正月)休暇で、中国からの多くの人出が見込まれる長崎県。長崎市地域保健課は「厚労省の情報を収集し、必要に応じて対応を考えたい」と事態を注視する。
 長崎県医療政策課は同日までに、県内全ての医療機関に対し、院内感染対策の徹底を周知。県内で感染者が確認された場合に適切に対応できるよう、態勢を整えたいとする。同課は「手洗いやマスクの着用を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

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