広島地検、車上運動員調整のキーマンを任意聴取

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広島地検

 自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を上回る報酬を車上運動員に渡したとされる事件で、広島地検が17日、公選法違反(買収)の疑いで案里氏の男性秘書を任意聴取した。

 秘書は当時、選挙事務所のスタッフで、車上運動員との調整役や報酬の支払い手続きを担ったキーマン。地検は秘書の聴取を進め、河井夫妻の関与の有無を含めた実態解明へ捜査を本格化させるとみられる。

 秘書はこの日、広島地検がある広島市中区の広島法務総合庁舎前で記者の問い掛けに対し「調査中なので、お話することはできません」などと話し、庁舎に入った。同市内の自宅前でも記者の取材には「捜査中ですのでお話することができません。すみません」とだけ話した。

 案里氏が初当選した昨年7月の参院選を巡っては、陣営が車上運動員13人に1人当たりの日当として法定上限(1万5千円)の倍額の3万円を支払ったとの疑惑が10月末に週刊文春の報道で浮上。克行氏は法相を辞任し、選挙区の有権者や大学教授たちが相次いで告発状を地検に提出した。

 地検は車上運動員や選挙事務所のスタッフたちの任意聴取を進める一方、今月15日には広島市内にある案里氏と克行氏の事務所をはじめとする関係先を一斉に家宅捜索。秘書の自宅も捜索し、押収した資料などの分析も進めているとみられる。

違法報酬102万円か 河井案里氏秘書宅を捜索

河井案里氏と記者団のやりとり全文(15日)

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