史上初のメジャーリーグ女性コーチが誕生 元ソフトボール選手

日本時間1月17日、ジャイアンツはゲーブ・キャプラー新監督を支えるコーチ陣に2人のアシスタントコーチが加入することを発表。そのうち1人はカリフォルニア州立大学サクラメント校でソフトボール選手として活躍したアリッサ・ナッケンであり、メジャーレベルでは史上初となる女性コーチが誕生した。

ナッケンはカリフォルニア州立大学サクラメント校を卒業したあと、サンフランシスコ大学でスポーツマネジメントの修士号を取得。カリフォルニア州立大学サクラメント校ではソフトボールの一塁手として活躍し、「オール・カンファレンス・チーム」の一塁手部門に3度選出されたほか、優秀なスポーツ選手に与えられる「アカデミック・オール・アメリカン」を4度受賞した。2014年にはインターンとしてジャイアンツに加入。ドラフト、国際事業、選手育成など様々な部門に携わってきた。

史上初の女性コーチとして球史に名を残したナッケンだが、ジャイアンツがキャプラーを支えるコーチ陣の一員として候補に挙げていたのはナッケンだけではなかった。ジャイアンツはレイチェル・バルコベックとも面接を行い、バルコベックは昨年11月にヤンキースのマイナーで打撃コーチに就任することが決定している。

また、昨季A級セーラム・カイザーの監督を務めたマーク・ホールバーグ(こちらは男性)もナッケンとともにアシスタントコーチとしてメジャーのコーチ陣に加わることが発表されている。現在34歳のホールバーグはフロリダ州立大学でバスター・ポージーとともにプレイした経験があり、2007年のドラフト9巡目でダイヤモンドバックスに入団したものの、メジャーには昇格できなかった。マイナーで5年間プレイしたあと指導者に転身し、2018年にジャイアンツの球団組織に加入した。

なお、ナッケンとホールバーグを含めてジャイアンツのコーチは13人となったが、試合中は7人しかベンチ入りできないため、ナッケンとホールバーグが試合中にユニフォームを着る可能性は低いと見られている。

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