“黄金世代”野村萌、石川に苦杯も 伊藤ら同期に「少しでも追いつけるように」<全日本卓球2020>

写真:野村萌(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部

<天皇杯・皇后杯 2020年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)1月13日~19日>

17日、全日本卓球選手権の男子シングルス5回戦、全日本社会人優勝の野村萌(デンソー)が石川佳純(全農)にゲームカウント2-4で敗れた。

野村萌、石川の強さ語る 「全然ミスがないのとボールの緩急が上手」

写真:野村萌(デンソー)/撮影:ラリーズ編集部

2018年のインターハイでは、女子シングルスの部で優勝し、現在は日本リーグの名門・デンソーに所属する野村。2019年の全日本社会人卓球選手権大会では、社会人1年目ながら女子シングルスの部で優勝も果たした実力者だ。

東京五輪シングルス代表に選出された石川を相手に敗れたが堂々の戦いぶりを見せた。野村は「いろんな位置から打てるのが私の良さ。それを石川さんのときも少しは発揮できた」と試合を振り返った。

石川の強さに関しては「全然ミスがないのとボールの緩急が上手。深さや長さや回転量、パワーに強弱が付いていて、合わせるのがすごく大変」と巧みな変化に戸惑ったとコメントした。

高校3年でインターハイ優勝、社会人1年目で全日本社会人優勝と結果を残している野村は「(高校から社会人に)環境が変わって、見ていただくコーチや監督も変わった。以前インターハイ優勝したときとはまた違った課題を見つけてくれる。さらに自分にプラスになったことで社会人でも優勝できたと思う」と環境の違いを好循環に変えていることを明かした。

野村は、卓球黄金世代と呼ばれる伊藤美誠(スターツ)、平野美宇早田ひな(ともに日本生命)らと同級生。「黄金世代と言われている同級生がみんな活躍している昔はすごいなと見ていた選手たちだが、こうやって少しでも近い立場(全日本ランク決定戦)でできているので、私も少しでも追いつけるように」と黄金世代の一員として、力強く意気込みを語った。

詳細スコア

写真:ランク入りを決めた石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

野村萌(デンソー) 2-4 〇石川佳純(全農)
7-11/6-11/13-11/11-8/7-11/8-11

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ