マレーシアからの来訪増 印南の民泊団体

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英語版や中国語版も作られているパンフレット

 国内外から教育旅行を受け入れている和歌山県印南町の民泊団体「いなみかえるの宿」では、マレーシアからの来訪が目立っている。メンバーは、マレーシアの国教であるイスラム教の戒律を学ぶ勉強会やパンフレットの多言語化で対応している。

 かえるの宿には町内の約50家庭が登録、うち約半数が民泊先となる。海外からは、県を通じて1泊2日で受け入れる。昨年度の受け入れ人数はアメリカ、中国、台湾、マレーシアから計259人。本年度は12月までで中国、台湾、マレーシアの計240人。

 マレーシアからの受け入れは6年前から。イスラム教徒が多く、豚肉を食べないといった戒律に関して受け入れ家庭は事前に勉強会で学んだ。以来、その学校は毎年印南町を訪れるようになり、他校にも広がった。

 かえるの宿を紹介するパンフレットはこれまで、外国語のものは英語と中国語が併記された1種類だった。このほどリニューアルして英語版、中国語の簡体字版と繁体字版の計3種類に増やした。町内を通る高速道路のサービスエリアで配布しているが、外国語のものは利用が多いという。

 勉強会はいまも定期的に開き、受け入れ家庭から寄せられる事例や疑問をメンバーで共有して国際理解につなげている。料理作り、掃除といった家事、箸を使うことや布団の上げ下ろしも体験してもらっている。

 事務局は「海外の子どもたちに『日本のおじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん』と思ってもらえるような時間にしたいと思っている。それぞれの文化を少しでも理解できるよう、勉強の場を持ち続けたい」と話している。