小泉孝太郎の癒やしは妻役の小西真奈美!? 病院経営ドラマで高嶋政伸と難解セリフの応酬!!

テレビ東京系で1月20日からスタートする連続ドラマ「病院の治し方~ドクター有原の挑戦~」(月曜午後10:00/初回は午後9:00)の記者会見が行われ、主演の小泉孝太郎、共演の高嶋政伸、小西真奈美、浅田美代子、中村雅俊が登壇した。

本作は、実家の総合病院の院長で父の有原正太郎(大和田伸也)が脳梗塞で倒れ、慌てて駆けつけた大学病院勤務の有原修平(小泉)が、看護部長の兵藤悦子(浅田)から病院が多額の負債を抱えてることを聞き、その立て直しのために奔走するという内容。2018年に同局の企業ドキュメンタリー「カンブリア宮殿」で放送した、倒産の危機にあった実在の病院の奇跡の復活劇が話題となり、それが本ドラマの制作につながった。

主演の小泉は「このドラマには実在のモデルとなった病院があり、生身で病院経営の改革に立ち向かっていった相澤孝夫さんという先生がおられるんです。ですから大きく役作りをするというより、なるべくナチュラルな演技をして、最後の最後には相澤孝夫さんになれるように心掛けました」と架空の人物ではなく、実在の人物を演じることを強く意識して役作りをしたと語った。

病院立て直しのために銀行から出向してきた融資部次長・倉嶋亮介を演じる高嶋は「最初に台本を読んだ時は、『攻めてる台本だな』と思いました。とにかくリアルなんです。銀行でも病院でも専門用語ばかりが出てきて、これできるのかなと思ったんですが、読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、いただいた台本を一気に読んでしまいました。ウチの妻がドクターやってまして、妻も今の医療界が直面している問題を扱っていることにびっくりしていました」と本作にすっかり魅了された様子。

有原の妻・志保役の小西は「台本では病院のことや経営に関することで小泉さんがとても大変なシーンが多くて、その妻の役として何ができるだろうと思ったんです。家ではできるだけ明るく接したり、時には寄り添ったり、見ている方にも『ここのシーンはほっこりするね』と思ってもらえたらいいなと思ってやりました。とにかく毎回、元気だけは持って現場に行くようにしていましたね」と役の上でも現場でも癒やし役を務めていたことを明かした。

「有原総合病院」の看護部長・兵藤悦子役の浅田は、「修平さんを子どもの頃から見ていて、それまでのキャリアを捨て、実家を継いで病院を立て直すのを見守っているという役どころです。孝太郎さんと高嶋さんが病院を巡っていろいろと言い争いをするんですけど、傍らで見ていても息苦しいほど大変そうでしたね。あと、熱血漢の修平さんという役に、孝太郎さんが本当にピッタリで、『はー、かっこいい!』とほれぼれしてました(笑)」とコメント。

そして、融資を行う「信甲斐銀行」の副頭取・米田正光役の中村は「副頭取という偉いポジションなので、撮影がほぼ副頭取室っていうところで行われました。気分としては『太陽にほえろ!』の(石原)裕次郎さんでしたね(笑)。役柄としてはいろんな困難に立ち向かっていく2人を守る防波堤という感じで、融資によるお金の支援というより、精神的なバックアップになっていたところが多いんじゃないかなと思います」と重厚な役どころを語った。

とにかく専門用語が多く、難解なセリフに悩まされたということで、高嶋が「だからNGを出しても怒らないようにしようねって最初に言ってました(笑)」と現場で提案したことを明かすと、浅田も「誰かがNGを出すと、そこにいる全員が『大丈夫、大丈夫!』ってフォローしたりしてね」とお互いが支え合いながら撮影を乗り越えていった現場のチームワークにも言及。また小西が、「私の場合、皆さんの現場と違って本当にほっこりしたシーンが多かったので、孝太郎さんは『真奈美ちゃんとのシーンでよかった~。しゃべらなくていいんだ、ラッキー!』っておっしゃってました(笑)。ですから私はもういつも癒やす気満々で行ってましたよ」と言うと、小泉も改めて小西に感謝を述べていた。

さらに中村の場合は、「ありがたいことに“雅俊デー”っていう日を設けてもらって、俺が出るところをまとめて撮ってくれたんですけど、朝から最後までずーっと1人でしゃべり続けるのを延々と撮って……あれ結構つらかったですね(笑)。もちろん好意でそうしてくれてたんですけど、こういうのを“ありがた迷惑”というんでしょうね(笑)。まぁ今はそれもいい思い出です」と冗談めかして暴露すると会場は笑いに包まれた。

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