高瀬さん(名古屋外大研究所所長)講演 宮崎政懇日向例会

 宮崎政経懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第140回県北地区・日向会場例会は17日、日向市のホテルベルフォート日向であった。名古屋外国語大教授で同大学グローバル共生社会研究所所長の高瀬淳一さん(61)が「2020年の日本政治展望」と題して講演、今年秋から来年春にかけて政局が動くと分析した。
 【講演要旨】支持率4割を維持し続ける安倍政権は「アベノミクス」などキャッチフレーズを使って雰囲気をつくり、防災や防衛、外交で安心感を与え、先手必勝で選挙に勝っているのが特徴だ。党内の後継候補と呼ばれる中では岸田文雄政調会長が一番無難で、政権の禅譲を期待しているのではないか。
 東京五輪・パラリンピックが終わり、日本を応援するムードが盛り上がった時に総選挙になると与党に有利な可能性がある。総選挙をにらみ主要野党には合流の動きがある。しかし野党が従来主張した、有権者への利益分配政治の時代は去った。「国あっての個人」か「個人あっての国」を問う、イデオロギー的政治の時代が来るだろう。

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