【チバニアン決定】「世界に名を」台風被災地に朗報 日本初の快挙、地元市は広報号外発行

©株式会社千葉日報社

「チバニアン誕生」を伝える号外を駅利用者に配る小出市長=17日午後5時ごろ、市原市のJR五井駅

 申請から2年半、千葉県市原市の地層に由来する「チバニアン(千葉時代)」が17日、地球の歴史に刻まれることが決まった。2020年が始まったばかりでの「朗報」を受け、市は広報紙の号外を発行。市内では昨秋に相次いだ災害で甚大な被害が出ており、市民からは復興へ「また頑張っていこうと思えた」と声が上がり、日本初の快挙に「市原の名前が世界に広まる」と地域活性化への期待も広がった。

 17日午後、チバニアン決定が市役所に伝えられると庁舎には垂れ幕が掲げられ、広報紙の編集を担当するシティプロモーション推進課では号外発行の準備に追われた。

 同課の石井達矢さん(37)は「昨年は台風15号などでつらい時期もあったけど、新年早々いい話題を発信できてうれしい」と声を弾ませ「命名をきっかけに、魅力の詰まった市原市に多くの人に足を運んでもらいたい」。

 号外は1500部印刷され、市内のJR五井駅や大型商業施設などで配布された。小出譲治市長も五井駅に駆け付け「チバニアン誕生」を伝える号外を市民に手渡した。

 「まだまだ台風の影響で落ち込んでいる人もいる中で、これからまた頑張っていこうと思えた」。号外を手にした会社員の大内直子さん(46)は笑顔を見せ、娘の綾さん(22)も「市原の名前が世界に広まりうれしい」と目を細めた。

 会社員の大和田尚美さん(49)は「昨年は台風など嫌なことが続いたけど、年始からいい話を聞けた」と喜んだ。

 市内の高校に通う平原優里愛さん(17)は「ネットニュースで内容を知った。近くに歴史に残る場所ができたことがすごい」と驚きの表情。友人の山口菜々子さん(18)も「地元が有名になってびっくりしている。チバニアンをきっかけに市内のことをもっと知ろうと思えた」と目を輝かせた。

 地層がある田淵地区の鈴木一成町会長(66)は「地質研究や教育の場、観光と地域の活性化にチバニアンが活用されればよい」と歓迎した。地層の成り立ちなどを紹介する小中学生向けのDVD作成に関わった市立双葉中の斎藤和則教頭は「命名をきっかけに子どもたちの地学などへの関心が高まればうれしい」と期待した。

 住民有志でつくる「田淵わかば会」は、仮設ガイダンス施設「市原田淵地磁気逆転地層ビジターセンター」を管理している。石井あゆみ代表(62)は「地層について、皆さんに価値を伝え理解してもらう責任を感じている。地域活性化につなげなければならない」と話した。

◆本紙も号外発行

 千葉日報社は17日、地球史の一時代を「チバニアン(千葉時代)」と名付けることが正式に決まったことを受け、JR千葉駅や県庁周辺で号外を配布した。

 受け取った山武市の林喜一さん(65)は「関係者の努力に敬意を表したい。子どもたちが柔軟な考えを持つきっかけになれば」と笑顔。千葉市の40代女性は「千葉にも歴史を感じられるような場所があってうれしい。地域の発展に期待したい」と話した。