県庁跡地活用 知事「しっかり考え直す」 長崎市が新ホール断念なら

 中村法道知事は17日の定例会見で、長崎市が解体した市公会堂の代替施設として県庁跡地に計画していた文化芸術ホールの建設を断念した場合、跡地活用策について「もう一度しっかりと考え直す必要がある」と述べ、県全体の活性化に結び付く機能整備を図る必要があるとの認識を示した。
 県庁跡地の埋蔵文化財調査では江戸期の遺構や遺物が出土し、より詳細な調査を求める専門家の意見が出されている。中村知事は埋蔵文化財の調査について「しっかりと課題整理をして今後の進め方を改めて検討していく必要がある」と述べた。
 市のホール建設断念については「現段階で長崎市から申し入れや具体的な形で相談も受けていない」と説明。「今後の検討の中でそういった点も含めて協議をしていく必要がある」との認識を示した。

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