隠れた名産品で村をPR 橋本さん夫婦(六ケ所)が食品販売会社設立

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特産品を使用した商品開発に意欲を示す橋本翔さん(右)と妻の希沙子さん=2019年12月、六ケ所村

 六ケ所村で漁業を営む橋本翔さん(37)と、妻の希沙子さん(37)が昨年3月、食品販売会社「ロッキースタンス」を設立した。村の特産品を活用した商品開発などを手掛けており、同9月には村産ブルーベリーを使った土産品「ロッカショ ノースベリーベリーチョコレート」を発売。今後さらなる事業展開に力を入れる方針で、橋本さん夫妻は「特産品の良さを多くの人に知ってもらい、村全体の盛り上げにつなげていきたい」と意気込む。

 会社は、村の呼び掛けに応じて村内の若手有志が2016年に結成した同名称の団体が前身。団体時代も特産品を使った商品開発に取り組み、小川原湖牛のひき肉で作る「小川原湖牛コロッケ」と、形が規格外で商品にならないゴボウを活用した「六ケ所ごぼうメンチ」の2品を完成させた。両商品とも村内外のイベントなどで販売され、好評を得てきた。

 しかし、18年度末で村の事業が終了したため、団体の活動が岐路に立たされることに。代表を務めていた翔さんが「せっかく作ったのに終わらせるのはもったいない」と一念発起した。これまで協力してくれた希沙子さんと相談し、会社化を決めたという。

 会社は希沙子さんが社長に就任し、19年3月に創業。設立後、最初に手掛けたのがブルーベリーを使用したチョコレートだ。「村には気軽に買えるお土産が少ない。かわいくて手に入りやすいものにしたかった」と希沙子さん。地元の隠れた名産品とともに、村をアピールする商品になってほしいとの思いを込めた。

 商品は税込み540円で、村内の特産品販売施設「六旬館」やショッピングモールリーブなどで販売。また、近隣市町村との地域ブランド「六景楽市」や八戸市の三春屋などのイベントで、コロッケやメンチとともに出店販売している。

 今後も新たな商品作りに取り組む考えで、「漁師なので、村内の魚介類ブランド化に向けた展開も考えている」と翔さん。希沙子さんは「ごぼうメンチのように『もったいない』を生かした魅力ある商品も作っていきたい」と力を込めた。

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