ロッキーズが名外野手・ウォーカーの「33」を永久欠番に

日本時間1月18日、ロッキーズは自軍で活躍した名外野手、ラリー・ウォーカーの功績を称え、背番号「33」を永久欠番とすることを発表した。ウォーカーは1989年から2005年まで17年にわたるメジャー生活のうち、1995年から2004年途中までの9年半をロッキーズで過ごした。なお、ウォーカーは今回のアメリカ野球殿堂入り投票が記者投票による殿堂入りのラストチャンス(10度目の挑戦)となり、殿堂入りの行方が注目されている。

ロッキーズの発表によると、ウォーカーの永久欠番セレモニーは、日本時間4月20日に本拠地クアーズ・フィールドで行われるカージナルス戦で開催される予定となっている。ウォーカーは2004年途中にロッキーズからカージナルスへトレードされ、現役生活の最後の1年半をカージナルスの一員として過ごした。ちなみに、ロッキーズに移籍するまでの6年間はエクスポズ(現ナショナルズ)でプレイしている。

ロッキーズの永久欠番は、全球団共通で欠番となっているジャッキー・ロビンソンの「42」を除くと、トッド・ヘルトンの「17」に続いて2つ目となる。ウォーカーは「球団が選手に与える栄誉のなかで、永久欠番よりも大きなものは存在しない。とても興奮しているし、とても光栄だよ。偉大な背番号「17」の隣に僕の背番号が飾られるのが楽しみだ」と喜びを口にした。

ウォーカーは1997年に打率.366、49本塁打、33盗塁、出塁率.452、長打率.720という素晴らしい成績を残し、ナショナル・リーグのMVPを受賞。打者有利の本拠地の恩恵が指摘されるものの、このシーズンは本拠地でのOPS1.169に対し、敵地ではそれを上回るOPS1.176をマークした。ロッキーズの選手によるMVP受賞は、後にも先にもこの1度だけであり、1989年から2005年までの17年間で記録したWAR(Baseball Reference版)72.7は、同期間ではバリー・ボンズ(139.9)、ケン・グリフィーJr.(83.0)、アレックス・ロドリゲス(80.5)、ジェフ・バグウェル(79.9)に次いでメジャー5位の数字となっている。

殿堂入り投票の途中経過を集計しているサイトによると、ウォーカーは殿堂入りラインとなる得票率75%を現時点で上回っており、殿堂入りの可能性を残している。殿堂入り投票の結果は日本時間1月22日に発表される。

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