カブスがブルペン補強 右腕・サドラーと左腕・オルソンを獲得

年俸総額がぜいたく税の対象ライン付近まで膨れ上がっているため、目立った補強を行うことができていない今オフのカブスだが、そのなかでもチーム強化のために地道な補強を続けている。日本時間1月18日には、ドジャースとのトレードでリリーフ右腕のケーシー・サドラーを獲得し、リリーフ左腕のタイラー・オルソンとマイナー契約を結んだことを発表した。

カブスは、マイナーの内野手であるクレイトン・ダニエルをドジャースへ放出してサドラーを獲得。サドラーは先日、アレックス・ウッドの加入に伴ってロースターの枠を空けるためにDFAとなり、そこをカブスがトレードで獲得した形となった。サドラーは昨季、レイズとドジャースで合計33試合に登板して46回1/3を投げ、4勝0敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.14、31奪三振の好成績をマーク。セーブ数やホールド数が示すように、試合の重要な場面で起用されるケースは少なかったものの、防御率は極めて優秀であり、カブスにとって貴重な戦力となるだろう。

一方、マイナー契約で加入したオルソンは、昨季インディアンスで39試合に登板して30回2/3を投げ、1勝1敗、1ホールド、防御率4.40、28奪三振を記録。2017年には30試合で防御率0.00という見事な成績を残したが、その後は防御率4点台のシーズンが続いている。オルソンは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する見込みであり、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は65万ドルになるという。

カブスのブルペンは、ロースター入りが確実視されているのがクレイグ・キンブレル、カイル・ライアン、ローワン・ウィックの3人だけであり、マイナー契約の選手も含めてスプリング・トレーニングで熾烈な競争が予想される。ブランドン・キンツラー、スティーブ・シーシェック、ペドロ・ストロップといった主力リリーバーがチームから抜けており、戦力維持のためには開幕ロースター入りを争う選手たちの奮起が必要だ。

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