別府市の名物スポット「ヤングセンター」が3月末で閉館へ【大分県】

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3月末で閉館することが分かったヤングセンター=18日午前、別府市鉄輪

 大衆演劇などが楽しめる別府市鉄輪の「ヤングセンター」が3月末で閉館することが18日、分かった。経営者の高齢化のためとしている。土地と建物、近くにある別館や駐車場は、ホテル事業などを手掛ける東京都内の企業に売却するという。

 ヤングセンターは1953年創業。鉄輪温泉郷のメイン通り「いでゆ坂」沿いにあり、大衆演劇が楽しめるヤング劇場と温泉、宿泊施設を備えている。

 関西や関東などからの旅役者の一座を月替わりで招き、昼夜の1日2回公演。「昭和レトロ」を感じられる名物スポットとして、年配者を中心とした幅広い世代の湯治客や観光客らに親しまれてきた。

 かつては団体客を中心ににぎわったが、各地に類似施設ができた影響で、利用客は減少傾向にあったという。

 劇団関係者や従業員には昨年9月に閉館することを伝えた。3月30日に最終公演をする。

 寺本明春社長(74)は「名残を惜しんで全国からファンが来てくれている。長年、休まずに運営してきた。区切りをつけてゆっくりしたい」と話した。

 市観光課は「演劇ファンの間で長く親しまれてきた施設。鉄輪温泉の魅力の一つでもあった。事実であれば残念」と話している。