「嵐のために」は危険! 二宮和也の結婚から不仲説……心理学博士が「グループ分裂危機」説に助言

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 嵐の「不仲説」報道が鳴りやまない。二宮和也が昨年11月、ジャニーズ事務所の意向に背き、2020年末の活動休止を待たずして、元フリーアナウンサー・伊藤綾子と結婚したことに端を発し、メンバー間に深い溝ができていると週刊誌が報じているのだ。発表時、メンバーの櫻井翔と相葉雅紀は祝福コメントを出したものの、大野智と松本潤は一切触れなかったことも、不仲説に拍車をかけているとみられる。

 一部嵐ファンは、二宮の結婚に衝撃を受けるとともに、「仲が良い」「結束力が強い」として有名だった嵐の不仲説に困惑を隠せない状況。二宮が14年4月、『しゃべくり007』(日本テレビ系)で、レギュラー陣からの「もめた時期とかはなかった?」という質問に、「ないですね」「おそらくですけど、極端な話すると、1回ケンカしたらもうそれで終わりですね」と発言していたことも掘り返されるなど、嵐の行く末に不安を募らせているようだ。

 もし、不仲説が真実だったとしたら――再び「仲の良い嵐」「結束の固い嵐」に戻るためにはどうすべきなのか。今回、経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織(すずきじょうじ)氏に、心理学の観点から見解をお聞きした。

ケンカをしたことがない嵐、そこにもし我慢があったなら

 開口一番、「分裂しかかったグループでも、どんなにこじれた人間関係でも、修復はできるものです」と、ファンの不安を吹き飛ばすように、きっぱり断言した鈴木氏。その大前提の上で、まず二宮の結婚によって、メンバーの仲違いが起こったとしたら、そこで考えられる背景について推察してくれた。

「よく『ケンカするほど仲が良い』と言われます。確かに、根拠を示しながら本音を明かし、見解のやりとりをすることは、相手との関係を強固にするものですが、“人格否定”につながるような発言は逆効果。二宮さんで言うと、例えば『なぜ相手があの女性なのか?』『なぜ事務所の意向に沿わず、このタイミングで結婚するんだ?』などは、二宮さんの人格を傷つける発言となります。もしそういった発言がメンバーからあったとすれば、それは関係悪化の要因になるでしょう」

 人格否定につながらないようにするには、「『君の気持ちもわかる』という理解を示し、また『君は、うわさに惑わされず、相手のいいところを見つけられる人』といった人格をプラスに捉える発言をした上で、『でももう少し周りのことを考えてもいいのではないかな』という言い方をすべき」という。

「自分の行動や考えを周囲に否定され、イライラしている相手には、まず何より“気持ちを落ち着かせること”が大切。人というのは、感情的な怒りに対しては、感情的な怒りを向けるものですから、理性をもって相手を落ち着かせるのです。『待て待て待て』『今は怒っちゃいけないぞ』と自分に言い聞かせながら、理性を保つ。そうやって話をしていくと、相手に『わかり合おう』という気持ちが芽生えます」

 理性を持って、本音を話し合う――嵐はそれができていたからこそ、「一度ももめたことがない」という関係を続けてこられた可能性もある。しかし、そこにもしメンバーの「我慢」があった場合は、注意が必要だと鈴木氏は指摘する。

「理性によって、本来の自分ではないパーソナリティーを求められ、その役割を担い続けてきたということがあると、『もう自分はグループの犠牲になりたくない』という感情が爆発し、グループを壊すような心理に傾いてしまうケースも考えられます。ただ、その時もまた、別のメンバーが、『君が犠牲を強いられてきたことはわかっているし、感謝もしている』と理解を示して相手の気持ちを落ち着かせながら、『ではどうしていくべきなのか』を話し合うことが必要なのです」

 嵐の関係性を強固にするには、加えて「同一の目標に向かって、同じ体験をして、達成感を味わうこと」も秘訣だという。今の嵐にとっては、12月末の活休が“ゴール”となるだろうが、その際、「嵐のために」という考え方はグループ崩壊を招く一歩となってしまうようだ。

「人は自分中心で物事を考えるものであり、『グループのために』と考えると、そこに自己犠牲が生まれてしまうのです。だからこそ同じ目標を持つメンバーに対して、何か意見するときも、『グループのため』ではなく『君のため』という言い方をすべき。『嵐のためにコンサートを成功させたい』ではなく、『君のためにコンサートを成功させたい』という言い方をするのです」

 また報道では、特に二宮と松本の対立が激化しており、嵐活休後の復活を視野に入れる相葉が、その溝を埋めるようとしているなどとも伝えられている。対立関係の者同士を仲裁する場合も、「君のため」という姿勢で話をすべきだというが、ここでも相手に耳を傾けさせるポイントがあるという。

「例えば、相葉さんが二宮さんに『松潤はニノについてこう思ってる』、相葉さんが松本さんに『ニノは松潤についてこう思ってる』などと伝えるのはNG。これは二宮さん、松本さん双方に、不信感を抱かせてしまう可能性があるからです。相葉さんがすべきなのは、『自分はニノ(松潤)についてこう思っている』と、自らを“主”として気持ちを述べること。その上で、『松潤(ニノ)も自分と同じ気持ちだと思う』と付け加えることです。そうすると、二宮さんも松本さんも、相葉さんの話に耳を貸そうとする心理が働くようになるでしょう」

 一方で、嵐を取り巻く不穏な空気を払拭したいと願うファンが、できることはないのだろうか。松本が先日、ジャニーズ事務所の公式携帯サイト・Johnny’s web内のブログ「Enjoy」にて、SNSでファンのコメントを見ているという旨をつづっていたが、「ファンが何を発信すべきか」に関し、鈴木氏は次のように助言する。

「二宮さんの交際・結婚に対しては、多くのファンが否定的だったそうですが、人は責められれば責められるほど、心を閉ざし、反発するもの。それだけに、彼は『自分には自分の人生があるのだから、余計なことは言わないでほしい』といった気持ちになっていると考えられます。それが巡り巡ってメンバー間の不和につながってしまったのであれば、ファンはSNS上でメンバーを責めたり、困惑しているという気持ちを発信するのではなく、『コンサートを楽しみにしている』など、応援と期待の言葉を素直に伝える方がいいでしょう」

 鈴木氏は、メンバーを叱咤激励したいというファンの気持ちもわかるとしつつも、ただそれは「適切ではない」という。「言っている本人は叱咤激励のつもりでも、相手を傷つけてしまう」――嵐の活躍を今後も期待しているというファンは、そのことを頭の片隅に置いておくのもいいかもしれない。