雲仙市が移住促進イベント 都心のデザイナーら小浜訪問

空き家を生かしたまちづくりについて城谷さん(右)の説明を聞く参加者=長崎県雲仙市小浜町

 都心で働くデザイナーやクリエーターの移住を促す企画「雲仙↔東京 半D半Xのすすめ」の一環として18日、長崎県雲仙市小浜町で「クリエーティブな移住現地ツアー」があり、首都圏などに住む11人が先輩移住者の仕事場などを訪れた。

 雲仙市と東京のデザイン関連会社「アクシス」が連携し、初めて開催。「半D半X」とは、デザイン業をしながら、やりたいことや趣味を充実させる生活スタイルを指す。企画第1弾として東京で昨年末、小浜町で暮らす移住者3人がパネルディスカッションなどを実施。同市での暮らしに興味を持ったデザイナーらがツアーに参加した。
 一行は、地元野菜の弁当を堪能した後、空き店舗を活用した地域活性化に取り組む同町の刈水地区を訪問。同地区再生を手掛けるデザイン事務所代表の城谷耕生さん(51)から仕事内容や生活環境について説明を受けた。
 移住者が運営する染め物工房やデザイン事務所、飲食店なども訪問。東京でデザイン事務所を構える橋本潤さん(48)は「皆さんが建物の雰囲気などを生かして上手に暮らしており、とても魅力的な場所」と話した。

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