燃え盛る炎の中に若者を投げ入れ、厄払いをする神奈川県伊勢原市神戸(ごうど)地区の伝統行事「どんど焼き」が14日夜、行われた。今年は神戸青年会の役員ら5人が厄払いをした。
全国的に珍しい行事で、起源は不明という。
鈴川の土手に正月のしめ飾りやだるまなどを積み上げて点火。消防団員らが見守る中、やけどを負わないよう厚着をしたり、顔を手拭いで覆ったりした5人が「せーの」の合図で次々と放り込まれ、辺りに火の粉が散った。
投げ込まれた1人、神戸青年会長の男性(33)は今年結婚する予定。「正直怖かったが、地区の住民に幸せが訪れるよう願った」と話した。
見守った住民たちは終了後、食べると健康に過ごせるとの言い伝えが残る団子を炎であぶって食べた。