「浦島太郎がもらえる年金は?」

公益大生チーム、年金広報コンテスト・動画部門で日本一

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年金広報コンテストの動画部門で日本一に輝いた学生チームの5人。左の画面が作品の一場面=酒田市・東北公益文科大

 東北公益文科大(酒田市)の学生チームが制作した国民年金の教育用動画が、第1回「令和の年金広報コンテスト」の動画部門で日本一に輝いた。次世代を担う若者と年金について考える目的で、厚生労働省が初めて開催したコンテスト。公益大の20歳の男子学生5人が作った動画は「浦島太郎がもらえる年金は?」など、年金問題が難しいと感じている若者の関心も引くクイズ形式で、楽しく学べる内容になっている。

 公的年金が専門の阿部公一教授による講義の一環で、国民年金加入行動啓発プロジェクトとして取り組んだ。受講する2、3年生3チームが4作品と、阿部教授のゼミ生が2作品を応募。いずれも2年生の渡部謙史郎さん(20)、須賀陸(りく)さん(20)、今田清午(こんたせいご)さん(20)、平岩愛貴(よしき)さん(20)、沢内拓実さん(20)で構成するAチームが制作した動画「年金知らない人にクイズを出してみた」が、動画部門最優秀賞の厚生労働大臣賞に選ばれた。

 阿部教授は若年層の国民年金加入率の低さを社会問題と捉え、学生に指導する形で若者の加入促進を働き掛ける動画制作に2016年度から取り組んでいる。これまで、「保険料を払うのは損だ」と主張する人に挑戦者が反論する中で国民年金のメリットを伝える―といった動画6本を、同大の公式ユーチューブチャンネルで配信してきた。学生たちはこの取り組みから、動画で年金を分かりやすく楽しく伝える重要性などを学びながら今回、コンテストの動画制作に当たった。

 Aチームの動画は「玉手箱を開けておじいさんになった浦島太郎がもらえる年金は」(答え・老齢基礎年金)、「本能寺の変で討たれた織田信長の配偶者・濃姫に、現代であれば適用される国民年金制度は」(答え・遺族基礎年金)など、興味を引く設問で年金の基礎知識を伝える。代表の渡部さんは「若者が一人でも多く加入してくれたらいい」と話した。

 コンテストはポスター、動画、自由形式の3部門に計426点(うち動画は11点)の応募があった。同大Aチームの作品は厚労省の公式ユーチューブチャンネルで見ることができる。