フランコーナ監督「リンドーアはトレード要員ではない」

今オフのインディアンスは、2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなるフランシスコ・リンドーアをトレードで放出する可能性が取り沙汰されていた。しかし、インディアンスの要求に見合う交換要員をオファーする球団は現れず、トレード交渉は本格化の気配を見せないまま沈静化。テリー・フランコーナ監督はMLBネットワークのラジオ番組に出演し、現時点ではリンドーアがトレード要員となっていないことを明言した。

フランコーナは「我々がリンドーアをトレードしようとしていないということは保証できる。我々はあと2年間、彼を保有することができるんだ。彼をキープすることが我々のゴールだよ」と語り、今オフ中にリンドーアをトレードで放出する可能性をハッキリと否定。球界を代表するスター遊撃手をキープしたまま、今季の開幕を迎えることが確実となった。

リンドーアにはドジャースなどが興味を示していることが報じられていたものの、ドジャースはプロスペクト内野手のギャビン・ラックスの放出を拒絶する姿勢を崩しておらず、インディアンスの要求に見合う交換要員をオファーできなかったと見られる。一時はレッズが獲得に乗り出していることが報じられたが、トレード交渉が本格化する様子は見られなかった。

インディアンスは今オフ、エース右腕のコリー・クルーバーをレンジャーズへ放出して多少の戦力ダウンを強いられているものの、シェーン・ビーバー、マイク・クレビンジャー、ブラッド・ハンドらを中心とした投手陣は依然として強力であり、主力打者の顔ぶれもほとんど変わっていない。現有戦力の復調と成長次第では、ジョシュ・ドナルドソンを獲得したツインズや大型補強を展開したホワイトソックスとの地区優勝争いに加わることは十分に可能だろう。開幕から思うような戦いができず、ポストシーズン進出が難しくなった場合は、7月末のトレード期限までにリンドーア放出が再検討される可能性もありそうだ。

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