震災遺構にエレベーターを新設 宮古・たろう観光ホテル

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6階へ通じる真新しいエレベーターに乗り込む市民ら

 東日本大震災の津波の脅威と教訓を伝える宮古市田老の「津波遺構たろう観光ホテル」で18日、新設したエレベーターの使用が始まった。遺構として生まれ変わってから4年弱、見学者は津波映像を見るため6階まで階段を上らなければならず、足が不自由な人や高齢者は多くが諦めていた。階段を敬遠していた地元の高齢者は震災から8年10カ月後に津波の映像を初めて見て驚いた様子。防災ガイドらは「全ての人に教訓を伝えることができる」と活動の充実を誓った。

 同ホテルにもともとあったエレベーターは遺構として保存。同市が施設の背後に6階客室に通じるエレベーター棟を建設した。総工費1億345万円、維持管理費は年間約100万円。復興庁によると、復興交付金を利用した震災遺構でエレベーターを付けたのは仙台市の荒浜小、気仙沼市の気仙沼向洋高校旧校舎に続き3例目となる。