農業にドローン活用を 佐世保、デモフライト会 先端技術で負担軽く

企業の担当者(右)からドローンの機能について説明を聞く参加者=佐世保市、職業訓練校跡地

 産業用ドローンのデモフライト会が19日、佐世保市鹿町町の職業訓練校跡地であり、農業や地元企業の関係者らが農作業に活用できるドローンの機能について学んだ。
 ドローン操縦士の養成や農薬散布の事業などを手掛ける「Flight PILOT」(江迎町、川上貴之社長)が企画。農業の人手不足が深刻になる中、作業の負担軽減につながる最先端の技術に触れてもらおうと初めて開いた。
 ドローンを開発する国内外の3社が参加し、それぞれの最新機器を試験飛行。農薬に見立てた水を噴射しながら飛ばしたり、決められた場所を自動航行させたりして性能や使いやすさをPRした。来場者は飛行の様子を動画や写真に収め、各社の担当者と意見を交わした。
 農業高校へのドローンの操縦指導などに取り組む田平まちづくり協議会の集落支援員、前田洋志さん(62)は「若い世代が農業に興味を抱くきっかけにもなる。担い手の確保に役立てたい」と話した。

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