Rソックスはベッツ放出でプライス引き取りと有望株2人を要求

今オフ、レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーに就任したチェイム・ブルームは、年俸総額削減の目標を達成するために依然としてムーキー・ベッツのトレード放出の可能性を模索しているようだ。しかし、ESPNのバスター・オルニーは、ライバル球団の関係者から聞いた話として、レッドソックスがベッツ放出の対価として求めているものが莫大で、トレード成立の見込みは立っていないことを伝えている。

オルニーによると、レッドソックスはベッツを獲得するチームにデービッド・プライスを引き取ることを要求しているという。プライスはレッドソックスと3年9600万ドル(年平均3200万ドル)の契約を残しているが、レッドソックスはベッツを獲得するチームにこの残り契約のすべて、あるいは大部分を負担してもらいたいと考えているようだ。ただし、レッドソックスの要求はこれだけではない。プライスの巨額の契約を引き取ってもらうだけでなく、トップクラスの若手有望株を2人獲得することを希望しているというのだ。

レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、昨季が終了した時点で、ぜいたく税のペナルティとなる税率をリセットするために、2020年の年俸総額をぜいたく税の対象ラインとなる2億800万ドル以内に収めたい意向を明らかにしていた。チームの中心選手であるベッツにトレード放出の可能性が浮上しているのはそのためである。現在27歳のベッツは、今季終了後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には応じず、フリーエージェントとなって自身の市場価値を試す姿勢を明確にしている。ちなみに、ベッツの今季の年俸は2700万ドルで確定している。

ただし、ヘンリーは今月に入って、地元紙ボストン・グローブに対して、ぜいたく税の税率リセットよりもチームの戦力維持を優先する方針を示しており、ベッツが残留する可能性は高まったと見られていた。レッドソックスは依然としてベッツ放出を検討しているようだが、レッドソックスが要求する対価のレベルを考えると、トレードが成立する可能性はゼロに近く、ベッツはこのままレッドソックスの一員として今季の開幕を迎えることになるだろう。

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