ANA、北海道の観光需要喚起に向けJRと連携 第一弾は宗谷本線

全日本空輸(ANA)とJR北海道は、北海道の地域創生に向けて連携を始めると発表した。連携の第一弾として、宗谷本線を中心とした道北エリアの観光需要喚起に取り組む。

連携のキャッチコピーは「青空と大地をかけめぐる。AIR TRAIN HOKKAIDO」。飛行機と鉄道を「AIR TRAIN」という一つのモビリティーに見立て、北海道の移動利便性向上と地域活性化に貢献したいという思いを込めた。ロゴマークは飛行機と鉄道を融合し、ANAとJR北海道それぞれのコーポレートカラーである青色と萌黄色のグラデーションカラーのデザインになっている。

第一弾では、道北エリアの周遊に便利なフリーパスを設定するほか、地域体験のシェアリングサービス「TABICA」と連携し、宗谷本線沿線のホストが企画する体験を利用してもらうことで、沿線の魅力発見や活性化に繋げる。連携記念として、4月中の予約分から「TABICA」を割引価格で利用できるキャンペーンを行う。

JR北海道の林雅子鉄道事業本部営業部長はANAとの連携について、「稚内空港に唯一定期便を運航し、国内外への情報発信力が高いANAと連携することで、道北エリアへの観光による交流人口拡大が図れると考えた」と説明。ANAの新川新一北海道支社長は、「短期的ではなく持続可能な連携内容とすることで、北海道の発展はもとより、日本の観光立国実現に貢献する」と話した。

© Traicy Japan Inc,