カージナルスが控え捕手・ウィータースと再契約合意

日本時間1月20日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カージナルスは自軍からフリーエージェントとなった捕手、マット・ウィータースと1年200万ドルで再契約を結ぶことで合意に達したようだ。カージナルスの関係者は前日にウィータースとの再契約が合意目前となっていることを明らかにしていた。今回の契約には最大100万ドルの出来高が含まれていることが報じられている。

カージナルスは契約が完了するまで個別の案件についてコメントしない方針を貫いており、ウィータースとの契約合意が報じられたにも関わらず、マイク・ガーシュGMは「アナウンスすべきことは何もない。すべてが完了したときにアナウンスするよ」と話すにとどまった。しかし、カージナルスは名捕手ヤディアー・モリーナの控えとして、今季も頼れるベテラン捕手をベンチに置いておけることが確実となった。

契約合意が報じられる前日の日本時間1月19日、カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長はウィータースとの再契約がまもなく合意に達する見込みであること、それが1年契約になる予定であることを明らかにしていた。モゼリアックは普段、特定の補強ターゲットに言及することはないため、ウィータースの名前を挙げたこと自体が異例のことだった。カージナルスは40人枠が1枠空いており、ウィータースとの再契約に伴うロースターの変更は不要である。

現在33歳のウィータースは、昨季カージナルスで67試合に出場して打率.214、11本塁打、27打点、OPS.702を記録。故障で長期離脱したシーズンを除けば、出場試合数は自己最少だったが、2年ぶりに2ケタ本塁打をマークし、モリーナ離脱時には代理の正捕手として奮闘した。オリオールズ時代にはオールスター・ゲームに4度選出されたほか、ゴールドグラブ賞も2度受賞しており、このレベルの捕手を控えに置いておけるのはカージナルスの強みであると言えるだろう。カージナルス投手陣もウィータースに信頼を寄せており、単なる「控え捕手の確保」にとどまらない、大きな補強と言えそうだ。

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