Rソックスなど監督空席の3球団 現在の状況は?

アストロズの不正なサイン盗みに関連してAJ・ヒンチ監督(アストロズ)、アレックス・コーラ監督(レッドソックス)、カルロス・ベルトラン監督(メッツ)の3人がその座を追われ、1月後半に3球団で監督が空席という異例の事態となっている。すでに各球団は新監督の決定に向けて動き始めており、ここでは各球団の最新の動向をチェックする。

監督候補として人気を集めているのがジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズで合計22年間指揮を執り、通算1863勝を挙げているダスティ・ベイカーだ。アストロズはバック・ショウォルター、ジョン・ギボンズ、ウィル・ベナブルに続く4人目の候補者として面接を実施する予定となっている。また、メッツも監督候補の1人としてベイカーをリストアップしていると見られる。なお、カブスの三塁ベースコーチを務めるベナブルは、アストロズの面接を受けたものの、カブスを離れる意思がないことを明言しており、少なくとも今季はどこかのチームで監督を務める可能性は低そうだ。

レッドソックスでは、チームOBのマイク・ローウェルが「条件付き」で監督を引き受ける意思があることを明らかにした。ローウェルは「1年限定で、なおかつコーラの監督復帰が保証されるのであれば、喜んで引き受けるよ」と発言。ローウェルとコーラは2006年から2008年までレッドソックスでチームメイトとしてプレイしており、ローウェルはコーラの監督復帰を後押ししたいと考えているようだ。2006年にレッドソックスに加入したローウェルは、現役生活最後の5年間をレッドソックスで過ごし、2007年には自己最多の120打点を叩き出してオールスター・ゲームに選出。チームのワールドシリーズ制覇に貢献し、ワールドシリーズMVPを受賞している。

また、昨季限りでジャイアンツの監督を勇退したブルース・ボウチーは、現在空席となっている3球団の監督の座を引き受ける意思がないことを明らかにしている。パドレスとジャイアンツで合計25年にわたって監督を務め、通算2003勝をマークした名将は、将来的な監督復帰の可能性を否定していないものの、今季すぐにどこかのチームで指揮を執るつもりはないようだ。

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