“大寒”とは名ばかり 広範囲に高温に関する情報

週間天気予報

 きょう20日は二十四節気の「大寒」で、例年ならばこれから立春までが一年で最も寒さが厳しい時季にあたる。今シーズンは東・西日本を中心に暖冬傾向が続いているが、週の後半からは一段と気温が高くなる地域があり、引き続き季節感の迷走ぶりに困惑させられそうだ。
 
 20日は晴れている太平洋側の沿岸で気温が高く、午後2時半までの最高気温は宮崎市15.5℃、栃木県佐野市や千葉県鴨川市などで15.1℃。東京都心でも、午後1時前に14.1℃と3月中旬並みまで上がった。21日(火)の最高気温は20日より低い地域が多いが、それでも西日本を中心に平年より3℃前後高くなる見込み。

20日(月)気象庁発表「早期天候情報」 出典=気象庁HP

 東北から東・西日本、奄美にかけては、今後2週間も寒気の影響を受けにくい予想だ。このため、平年より気温の高い日が多く、3月中旬から下旬並みとなる日もあり、26日(日)頃からの5日間ほどは、気温がかなり高くなりそうだ。また、北海道は26日(日)頃に一時的に気温が低くなる他は、寒気の影響を受けにくいため気温の高い日が多い見込み。この方面でも、28日(火)頃からの5日間ほどは、気温がかなり高くなる可能性がある。
 
 以上の点から気象庁は、北は北海道から、南は奄美に至る地域に「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼び掛けている。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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