レトロな街並みで…老舗のそば、三輪素麺のにゅうめん!麺ランチ・ベスト3

 毎週月~金曜日 ゆうがた5時58分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。月曜日は「NARA ベスト3」と題して、奈良をすみずみまで知る奈良まほろばソムリエの皆さんに、おすすめのグルメやスポットを3つずつご紹介いただいています。

今回はならまほろばソムリエ・大江さんのおすすめです。今回大江さんが紹介してくださるのはこの時期に訪れたい「高畑町 麺ランチ ベスト3」です!

レトロな街並みでランチを

春日大社境内の森から南に抜ける道・下の禰宜道。その道を抜けた先には志賀直哉の旧居があるなどレトロな街並みがいまも残っている奈良市高畑。

最強の組み合わせ!そば&天ぷら

その高畑の東の端にオススメのお店はあります。

その名も「そば処 吟松 高畑本店」さんです。和風の格子天井や丸太を半割りにしたようなテーブルがあるなど、風情のあるお店なんです。このお店のオススメはなんといっても天ざるです!

信州産石挽きそば粉を使ったそばは細めで短く、喉ごしが良いのが特長。

適度にコシがあって食感がとっても良いんです!薬味はネギ・大根おろし・ワサビ。まず大根おろしで食べて、そのあとワサビを加えると美味しいんです。

サックサクの天ぷらは海老・茄子・南瓜・インゲン・海苔の5種類。天ぷらの揚がり具合とそばのさっぱりとした味わいが相性抜群です。

〆にはそば湯も!

釜めしと相性ぴったりの…

二軒目は高畑の通りの中ほどにある「和食 鹿の子 本店」さんです。

座敷中心の店内は直天井の民家風で、しっとりとした落ち着きがあります。奥には日当たりの良い縁側もあってゆっくりくつろげます。

店主・脇元正仁さん

「当店で人気のメニューは釜めしとにゅうめんのセットです。釜めしの具は帆立・イカ・海老・鶏肉・ごぼう・赤こんにゃくで、天然素材のカツオ・昆布・じゃこなど良い香りの懐かしい、しみじみとした味に仕上げています。」

おばあちゃんの作った素朴な炊き込みご飯のような感じでとっても美味しいんです!

そしてこちらが大江さんオススメの「かまめし 小鉢・にゅうめん」。

まず釜めしの海鮮を楽しんで、そのあと鶏肉をいただくのがポイント。鶏肉は適度な歯ごたえで舌に味わいが広がります。釜の底にはおこげがしっかり付いています!

お茶碗3杯分はあるというボリュームも満点の一品です。

この季節ならではの温かいにゅうめんは三輪素麺を3年ねかせた「古物(ひねもの)」を使っています。

麺のコシが他とは違うのでにゅうめんにしてものびないんです。

具は天かすと青ネギで、出汁は関西風の薄味です。お吸い物のようなお出汁が釜めしに合うんです!たっぷり楽しんだ後は柚子こしょうを溶いて、変化を楽しんでください。

店主・脇元正仁さん

「メニューもたくさんありますのでご年配の方からお子様連れまでどうぞお越しください!お待ちしております!」

釜めしは炊き上がりまで25分ほどかかりますので、お急ぎの際はお電話にてご予約くださいね。

絶品!とろろそば&鯖寿司

3軒目のお店は高畑町の交差点から南へすぐのところにある創業40年以上の老舗「そば処 觀(かん)」さんです。

店内はシックな黒を基調としていて古風で落ち着いた佇まいです。大江さんのオススメはこちら。温かいとろろそばと鯖寿司です。

そばは長野県茅野産の香り豊かな平打ちそばで、その上にとろろ・ネギ・きざみ海苔を、そしてアクセントに青のりをトッピング。和食一筋のご主人が作る出汁は絶品です。

店主・都司茂徳さん

「温かい出汁はカツオ・昆布・椎茸、そしていりこが入っていて、そのまま混ぜて食べていただくのが一番ですが、途中で味に変化をつけるためにワサビを加えると、より一層おいしくいただけます。」

そして、脂がしっかりのった自家製の鯖はさっぱりとした酸味が特長です。

薄い昆布を乗せることで旨味を逃がさないようブロックしています。さらに鯖とシャリの間にはあるものが…

店主・都司茂徳さん

「(鯖と飯の)間に練り山椒を挟み、独自の鯖寿司に仕上げました。」

横に添えられた練り山椒をのせて食べるのもオススメ!

気になるお店の場所は!?

「そば処 吟松 高畑本店」は、高畑の通りの奥の方にあります。売り切れ次第終了ですので、ご注意ください。「和食鹿の子 本店」は、午前11時から午後2時の営業時間で、夜は予約のみの営業です。「そば処 觀(かん)」には2階に予約席があります。なお、お店の駐車場はありませんので、車の方は近くのコインパーキングなどをご利用ください。

味よし、店よし、立地よし です。高畑界隈を巡ってみてはいかがでしょうか?取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

・ 奈良テレビ放送 ゆうドキッ!より

※記事は取材当時の情報です。

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