ドラマ「教場」白髪の教官役を見事に演じ役者として幅を広げた木村拓哉

俳優・木村拓哉の主演したフジテレビ開局60周年特別企画のスペシャルドラマ「教場」が二夜連続で15%を超える視聴率を獲得した。この数字を受けて、フジの局内では映画化や第二弾のスペシャルドラマ制作の検討に入ったという。

この「教場」は長岡弘樹氏の小説を映像化したもので、警察官を目指す若者が通う警察学校の教室を舞台に、キムタク演じる白髪の教官「風間公親(きみちか)」の鬼教官ぶりを描く警察ミステリーだ。

ある制作会社関係者は「この視聴率の高さにフジの局内は歓喜の嵐です。当然、続編という話は持ちきりで、第二弾のスペシャルドラマや映画化の話が本格的に検討され始めたそうです」と明かす。

実際に今回のドラマの撮影には木村自身がかなりノリノリだったという。「共演者と食事会をしたり、現場でも一体感があったそうです。またやりたいというのは木村さんだけでなく、共演者も一緒だったそうです」と同関係者。

木村にとっても現場以上にいい効果もあったという。

ある芸能プロ幹部は「これまでは何をやってもキムタクと言われ続けてきましたが、今回の重厚な役、その役を見事にこなしたことで、役者としての幅が出てきたと評価されている。本人も今までと違う役どころを楽しんでいるそうで、続編となれば、すんなりいくのでは」と話す。

また、TBS系ドラマ「グランメゾン東京」も昨年12月29日の最終回の視聴率は16.4%をマークした。「改めてキムタクが数字を持っているということが再確認されましたね」(同)

過去にフジと木村といえば「HERO」という代表作があった。ドラマシリーズは高視聴率で映画も大ヒット。今回の「教場」は木村にとって新たな代表作となりそうだ。(二浦誠)

© 株式会社ジェイプレス社