津波の悲劇紙芝居で 七ヶ浜・向洋中卒業生が園児向けに上演

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園児に紙芝居を披露する高校生

 七ケ浜町向洋中を卒業した高校生でつくる地域活動団体「きずなFプロジェクト」が20日、同町の遠山幼稚園で、東日本大震災を伝承する手作り紙芝居「みゆうとゆうみ」を上演した。

 小学校などでの上演はあるが、幼稚園での上演は初めて。高校1、2年のメンバー5人が4、5歳の園児約50人を前に披露した。

 紙芝居は、震災の津波で母ら家族を失った陸前高田市の幼い双子姉妹の物語で、メンバーの実体験に基づく。今回は園児向けにせりふを分かりやすくするなど表現を工夫した。

 高校生たちは津波の悲劇を伝えながら「言いたいことがあれば(大切な)その人にすぐお話してください。一分一秒を大切にしてください」と呼び掛けた。

 園児は「悲しいお話だ」と感想を語った。「お話が上手」「絵が上手だ」との声も出た。この後、地震や津波が起きたときの身の守り方を学ぶゲームを一緒に楽しんだ。

 メンバーの高校2年紀野国七海さん(17)は「津波を見たことがなくても、成長したとき、被害に遭わないように伝えることが大事だと思った。園児の反応が大きく、伝わっていると感じた」と語った。今後も改善しながら町内の他の幼稚園での上演などを目指す。