河井夫妻が活動再開 疑惑の事実関係説明せず

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(左)約2ヶ月半ぶりに本会議に出席した河井克行氏=中央(20日午後0時4分)、(右)本会議場で自席に向かう河井案里氏=20日午前9時58分(撮影・浜岡学)

 昨年夏の参院選での公選法違反(買収)疑惑が表面化した10月末以降、国会を欠席していた自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)と妻の河井案里氏(参院広島)が20日、それぞれ衆参の本会議に出席し、議員活動を再開した。夫妻は国会内で別々に取材に応じ、「国民の政治不信を招いた」などと陳謝したが、広島地検の捜査対象となっている疑惑を巡り、事実関係の説明はしなかった。

 夫妻に説明責任を果たすよう求める声は野党だけでなく与党にも強い。克行氏はしかし、衆院本会議に先立ち、「捜査に支障を来すようなことは厳に慎むよう弁護士から言われている」などと報道陣に繰り返し、具体的な発言を控える姿勢を変えなかった。「今日から新しい気持ちで国会の審議などに参画したい」との考えを示し、離党や議員辞職も改めて否定した。

 案里氏は国会内で党参院幹部と非公開で会談した後、報道陣に「(適応障害の)病状の回復を見ながら国会活動を再開する」と説明。参院選の陣営の実態については「事務所に週1、2回ぐらいしか顔を出せない状況だった。十分に内容を把握できていない」とした上で「捜査の進展を見ながら一区切りがついたところで説明させていただく」と述べるにとどめた。

 案里氏の陣営は昨年7月の参院選広島選挙区(改選数2)で、選挙カーから支持を呼び掛ける車上運動員13人に対し、1人当たりの日当として法定上限(1万5千円)の2倍の3万円を払ったとされる。地検は公選法違反(買収)容疑で少なくとも事務所など8カ所を家宅捜索。秘書たち関係者20人以上を任意で聴取したと判明している。

 夫妻は家宅捜索があった今月15日の深夜、都内で別々に報道陣の取材に応じ、離党や議員辞職を否定。20日召集の通常国会に出席する意向を示していた。(下久保聖司、桑原正敏、境信重)

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