稀に見る“大物”来日イヤー オリAJは球宴5度選出、12球団新助っ人“格付け”【パ編】

今季からオリックスに加入するアダム・ジョーンズ【写真:Getty Images】

日本ハムのバーヘイゲン、楽天のシャギワは中継ぎで実績

 2020年のプロ野球も、いよいよ球春到来の時が迫ってきた。12球団が一斉にキャンプインする2月1日まであと10日ほど。野球ファンにとってはワクワクする時期がやってくる。

 各球団の戦力編成もほぼ固まり、今季の陣容が見えてきた。今オフはロッテや楽天、阪神、巨人などが積極的な補強を見せた。そして、オリックスのアダム・ジョーンズ外野手やヤクルトのアルシデス・エスコバー内野手、ソフトバンクのマット・ムーア投手ら、これまで以上にMLBで実績を残してきた“大物”の入団が目立った。

 では、今季、新たにNPBにやってくる外国人たちは、これまでにMLBでどれだけの実績を残してきたのか。日本球界と米球界では全く異質なもので、MLBで実績がある選手でも期待外れに終わることもザラ。とはいえ、その実績はファンも注目するところで、期待値を測る物差しの1つとなるだろう。

 そこで各球団の新助っ人たちを、これまでの実績で“格付け”し、上位5人をピックアップ。今回はパ・リーグ編だ。

5 ドリュー・バーヘイゲン(日本ハム)29歳
2019:22試合4勝3敗0セーブ1ホールド 防5.90
MLB通算:127試合10勝10敗0セーブ14ホールド 防5.11

 2014年にメジャーデビューしたバーヘイゲンはタイガース一筋で6年間メジャーでプレーしてきた。2018年には自身最多の41試合に登板。昨季も22試合に登板しており、メジャー通算127試合の登板実績を持っている。

ムーアは2013年に17勝をマークするなど、メジャー通算54勝

4 JT・シャギワ(楽天)29歳
2019:21試合1勝0敗0セーブ0ホールド 防6.33
MLB通算:85試合4勝5敗4セーブ9ホールド 防4.58

 2016年にツインズでメジャーデビューを果たしたシャギワ。2017年オフにドジャースへと移籍すると、2018年には39試合に登板して2勝4敗0セーブ7ホールド、防御率3.34と活躍。昨季は21試合に投げて1勝0敗。メジャー3年間で通算85試合に投げて4勝をマークしている。

3 コリー・スパンジェンバーグ(西武)28歳
2019:32試合95打数22安2本10点 .232
MLB通算:419試合1250打数320安29本119点 .256

 2014年にパドレスでメジャーデビューすると、内外野どこでもこなせるユーティリティー性を武器に出場機会を増やした。2015年に108試合、2017年には129試合に出場し、2017年はバッティングでも13本塁打を放った。昨季はブルワーズへ移籍したが、32試合の出場にとどまっていた。

2 マット・ムーア(ソフトバンク)30歳
2019:2試合0勝0敗0セーブ0ホールド 防0.00
MLB通算:181試合54勝56敗0セーブ3ホールド 防4.51

 2011年のメジャーデビューから先発で54勝を積み上げてきた左腕。レイズでデビューすると、2012年に11勝、2013年にはリーグ3位となる17勝をマークした。2014年にトミー・ジョン手術を受けたが、2016年はパドレスとジャイアンツで計13勝。3度目の2桁勝利をマークした。2017年以後は低迷。昨季は膝の怪我もあり、2試合の登板に終わった。2018年の年俸は900万ドル(約10億円)だった。

1 アダム・ジョーンズ(オリックス)34歳
2019:137試合485打数126安16本67点 .260
MLB通算:1823試合7009打数1939安282本945点 .277

 今季来日する助っ人たちの中で間違いなくNo.1の“大物”外国人。歴代助っ人の中でも屈指の実績を誇るのではないだろうか。2006年にマリナーズでメジャーデビューし、イチローとも外野を守った。2008年にオリオールズに移籍すると、米球界を代表する外野手に。2012年に32本塁打82打点、2013年には33本塁打108打点。2009年から11年連続で2桁本塁打を放ち、5度のオールスター選出、4度のゴールドグラブ賞、2013年にはシルバースラッガー賞と輝かしい実績を残してきた。2018年の年俸は1733万ドル(約19億円)と群を抜くものだった。(Full-Count編集部)

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