母豚の殺処分 「心痛かった」 防疫作業にあたった自衛隊が撤収

©株式会社沖縄タイムス社

豚コレラの防疫措置作業の終了で玉城デニー知事から災害派遣部隊の撤収要請書を受け取る中村裕亮15旅団長(左)=20日、県庁

 沖縄県うるま市や沖縄市の養豚場で豚コレラ(CSF)の感染確認後、全7養豚場で防疫措置作業に当たっていた陸上自衛隊第15旅団が20日、撤収した。同日、沖縄県庁で玉城デニー知事が中村裕亮15旅団長へ災害派遣部隊の撤収要請書を手交した。

 県による15旅団への災害派遣は1例目のCSFが確認された今月8日から。撤収までの13日間は殺処分や豚の埋却作業支援に延べ約6500人を動員した。

 手交式で玉城知事は「県職員や自治体職員も動員した初めての防疫措置作業だったが、自衛隊員の適切な指導で円滑に作業が進んだ」と謝辞。中村旅団長は「市、県職員と緊密な協力で県民の安心と安全に対応できた。今後も県民の危機に能力を発揮して任務を遂行したい」と述べた。

 式終了後、派遣隊員を代表して取材に応じた第15高射特科連隊第3中隊の松田みずき陸士長(23)は「殺処分支援作業で最初に立ち会ったのが妊娠している母豚で、1児の母として心が痛かった。初めての任務で戸惑いはあったが、愛知や岐阜の事例を教訓に対応できた」と作業を振り返った。