元マリナーズのヘルナンデス ブレーブスとマイナー契約へ

長きにわたってマリナーズのエースとして活躍し、2010年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したフェリックス・ヘルナンデスがキャリア続行のチャンスを得た。日本時間1月21日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヘルナンデスはブレーブスとのマイナー契約に合意。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、ヘルナンデスが招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、40人枠入りを果たした場合には年俸100万ドルを得ることを伝えている。

現在33歳のヘルナンデスは、2005年にマリナーズでメジャーデビューを果たし、オールスター・ゲームに6度(2009年、2011年~2015年)選出されるなど、球界を代表する右腕として活躍してきた。13勝12敗ながら249回2/3を投げて防御率2.27、232奪三振の好成績をマークした2010年にはサイ・ヤング賞を受賞し、2009年は自己最多の19勝、2015年には18勝を記録。しかし、ここ数年は右肩の不調などに悩まされ、2016年以降は1度も規定投球回をクリアできず、昨季は1勝8敗、防御率6.40という自己最悪の成績に終わっていた。

今回の契約は、ブレーブスにとってはノーリスクの契約と言える。先発ローテーション5枠のうち、マイク・ソローカ、マックス・フリード、マイク・フォルティネビッチ、コール・ハメルズで4枠は確定しており、ヘルナンデスは有望株のカイル・ライトやリリーフから先発に再転向するショーン・ニューカムと先発5番手の座を争うことになる。ヘルナンデスがオープン戦で結果を残せなければ解雇すればよく、ヘルナンデスが先発5番手の座を手中に収めるようであれば、ニューカムを再びブルペンに回し、ライトにはマイナー最上位のAAA級で実戦経験を積ませることもできる。

メジャー通算169勝の実績を誇るヘルナンデスは新天地ブレーブスで復活を遂げることができるだろうか。復活を目指すベテラン右腕の奮闘に注目だ。

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