「天龍源一郎さんと武藤敬司さんの“演技対決”」をいつかドラマ化!?   DVD好評発売中のドラマ「焼肉プロレス」川野浩司監督が制作秘話と目標を語る

川野浩司監督 (ドラマ「焼肉プロレス」など)

福岡県で暮らしていた時からずっとプロレスが大好きだった。

試合も数多く観戦した。 観客席から見ていた憧れのレスラーと

役者と監督という立場で関わることができた。

テレビ大阪などで放送され、DVDが好評発売中のドラマ

「焼肉プロレス」には、川野浩司監督の溢れんばかりの

プロレス愛が込められていた。

~武藤敬司さんの名言に鳥肌~ 

 中でも、武藤敬司さんとの“競演”についてはまさに万感の思いがあった。

 川野浩司監督には、撮影中、鳥肌が立つほど感動したシーンがあった。

舞台となる焼肉店の店主、

宝篠竜司役を演じた武藤敬司さんのセリフ。

「プロレスはゴールのないマラソンなんだ」

実はこのセリフ、当初、脚本にはなかった。

武藤敬司さん自らが、この言葉を本番で使ってくれたのだ。

 ~オリジナル作品への挑戦~

連続ドラマで、オリジナル脚本で制作される作品はそう多くはない。

企画のスタートは「プロレスの魅力をドラマで表現したい」という

スタッフ達の思いだった。

しかし原作ではなかなか適した作品が見つからない。

プロレス愛に溢れたスタッフたちが集まり、

オリジナル作品への挑戦が始まった。

その中心にいたのが、ずっとプロレスを愛し続けてきた

川野浩司監督だった。

~プロレスの自由な部分をドラマに~

川野浩司監督は言う。

「プロレスひとつとってもさまざまなジャンルがあり、

また反則が5秒以内なら許されるという特殊なルールもあります。

そんなプロレスの自由な部分をドラマにしたかったのです。」

 

実際、NGシーンが本編で使われていたり、出演者のアドリブを求めて、

ひとつのシーンを想定より長く撮影したり、

通常のドラマ制作とは少し違う雰囲気があった。

川野浩司監督の言葉を借りれば、「プロレスの自由な部分」を

ドラマでも表現した結果なのかも知れない。

 

~憧れの武藤敬司さんとの”競演”~

川野浩司監督にとって、武藤敬司さんは憧れの存在だった。

出身地は福岡県。学生時代、福岡ドームなどで

一ファンとしてプロレスの試合を観戦していた。

 

そんな思い入れのある武藤敬司さんとの仕事だったが

監督としての演出に妥協はなかった。

 武藤敬司さんから、撮影シーンなどの質問を受け、

監督としてしっかりと答えた。

 それだけに武藤敬司さんが発した「プロレスはゴールのないマラソンなんだ」

というセリフが嬉しかった。

 プロレス愛に溢れた素晴らしいドラマを作るために

お互いがお互いの意見を出し合い、切磋琢磨する。

 もしかしたら川野浩司監督の想いが

プロレス界のレジェンド武藤敬司さんに通じたからこそ、

自らの大切な名言を、ドラマの中で使ってくれたのかも知れない。

 

~武藤敬司さんが”紙テープ”を投げる!?~

ドラマの第一戦。主演の加藤諒さんが、

初めて店にやってくるシーンがある。

このシーンでは、加藤諒さんに紙テープが飛んだ。

 実は、この紙テープ、武藤敬司さんも飛ばしていた。

いつもは紙テープの中にいる武藤敬司さんだが、

自ら飛ばしたのは初めての経験だったそうだ。

 ずっと武藤敬司さんのファンだった川野浩司監督、

加藤諒さんの演技ではなく、武藤敬司さんの飛ばす紙テープだけしか

見えなかったと笑っていた。

~天龍源一郎さんvs武藤敬司さん~

川野浩司監督は、これまでプロレス関連の主な仕事として

2017年2月に公開された

天龍源一郎さんのドキュメンタリー映画

「LIVE  FOR  TODAYー天龍源一郎ー」

で監督を務めていた。

 天龍源一郎さんの作品に続いて、

「焼肉プロレス」では武藤敬司さんと競演。

「次は、二人の演技対決もドラマ化してみたい」と夢が広がる。

 

福岡で育ち、プロレスへの愛情をずっと持ち続けてきた川野浩司監督。

プロレスファン自ら、プロレス愛に溢れた作品を残した。

 ドラマ「焼肉プロレス」の川野浩司監督の姿からは

夢を追うことの大切さなど、

数多くのことを学ぶことができた。

ドラマ「焼肉プロレス」番組情報

https://www.tv-osaka.co.jp/niku_pro/

ドラマ「焼肉プロレス」DVD http://www.vap.co.jp/category/1566530869761/

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