鳥居、125年ぶり新調 相浦川の和田津美神社 住民「竜神さま」に安全祈る

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125年ぶりに作り替えられた鳥居=佐世保市、和田津美神社

 長崎県佐世保市川下町の相浦川中州にあり、水の神を祭る和田津美神社の鳥居が125年ぶりに作り替えられた。18日に安全祈願祭があり、地元住民ら約35人が参加し、新しい鳥居の完成を祝った。

 相浦川の河口付近では、江戸時代に平戸藩が大規模な干拓事業に取り組み、新田の開墾を進めた。神社は事業成功や安全祈願のために設けられた。1894年に現在の場所に移転。ほこらや鳥居、石灯籠が置かれている。
 現在は開墾地に県立大なども整備され、人口が増加している。地元住民らは神社を「竜神さま」として毎年祭礼を開いたり、清掃をしたりして大切に守り続けている。
 鳥居は老朽化による倒壊の恐れもあることから、近隣7町でつくる相浦新田地主会(澤田孝行会長、約320人)が新しい鳥居の寄贈を決めた。鳥居(高さ約3.8メートル、幅約2.6メートル)は昨年12月に完成。地元住民が手作りしたしめ縄を飾った。
 祈願祭では、ほこらにお酒や魚、野菜を供えて神事を執り行い、鳥居を清めて完成を祝った。澤田会長は「神社は、干拓によって生まれた地域の歴史を伝える大切な場所。立派な鳥居が完成してうれしい。全国では大きな水害が発生しているが、この地域の安全が続いてほしい」と話した。

安全祈願祭で神事を執り行う地元住民ら