世界的建築家「隈研吾」を巡る旅!日本でこれだけは見るべき代表作6選

東京オリンピックの舞台となる「新国立競技場」を設計したことで知られる隈研吾。木材を使った日本らしいデザインが特徴の建築家です。そこで今回は日本各地にある隈研吾の建築のうち、おすすめの6つをご紹介!

隈研吾とは

目前に迫った東京オリンピックが行われる「新国立競技場」を設計した建築家・隈研吾。その建築の特徴は、木材など日本古来の素材を生かした和のデザインである点です。
独創的でありながら周囲の景観に溶け込み、現代的でありながら伝統的な手法も駆使したデザインは、木材を多用しているからか温かみのある、居心地の良い空間となっています。

1. 新国立競技場(東京都)

4年に一度の祭典となるオリンピックの会場を早く見たいと思う方も多いでしょうが、東京2020大会が終了して復旧工事が完了するまで、内部の一般公開はされません。しかし外観なら、仮囲いの外から誰でも見ることができますよ!
もし「新国立競技場」で行われる競技のチケットに当選した方がいたら、ぜひスタジアムの屋根に注目してください。観客席の頭上に大きく張り出した屋根は国産の木材が組まれ、まるで巨大な神社仏閣のよう!競技と同時に、日本の木造建築の美しさも楽しめます。

2. スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店(福岡県)

福岡県にある「太宰府天満宮」は学問の神様をまつっているとして全国的に有名な神社。毎年受験シーズンには、多くの参拝者でにぎわいます。その「太宰府天満宮」の表参道(神社や寺院へ向かう道のうち、主に正面に位置するもの)にある「スターバックスコーヒー」は、とてもおしゃれ!
神社という伝統的で神聖な場所と現代的なカフェとをつなぐ建築は、店舗の入り口から店内へと木組み構造になっています。

3. 浅草文化観光センター(東京都)

自然との調和を目指す隈研吾は建物の高さをなるべく低くすることが多いのですが、こちらの「浅草文化観光センター」は珍しく縦に長い構造になっています。訪日観光客も多い浅草雷門前にある台東区の観光案内所で、4か国語での案内対応や無料Wi-Fi、AC電源も備えた旅行者に便利な施設なので、浅草へ行く際にはぜひ中に入ってみてくださいね。8階は展望テラスなので、東京スカイツリーを眺めることもできますよ。
外観は伝統的な木造住宅を7段積み重ねたような形で、内部は屋根と上階の床の間に設備を納めているため天井が高く開放感があります。

4. サニーヒルズ南青山店(東京都)

台湾発のパイナップルケーキ専門店「サニーヒルズ」の南青山店。伝統的な組木格子「地獄組み」を用いた、目を引くデザインです。中に入ってみると木漏れ日のような温かい光が差し込み、ヒノキの良い香りがして思わず深く息を吸い込んでしまいます。
こちらのお店にはカフェは併設されていませんが、2階でおもてなしを受けることができます。

※地獄組み:釘を使用せず木材を組み上げる「組子」という手法のひとつ。

5. TOYAMAキラリ(富山県)

北陸地方の富山県にあり、ガラス美術館や図書館が入る複合ビル、「TOYAMAキラリ」。木材を使い、広い吹き抜けから差す自然光が明るく開放的な建築です。
また、こちらのガラス美術館は現代ガラス美術の第一人者、デイル・チフーリの作品が常設展示されており、訪れた人の口コミも高評価!美術館の建物と展示、両方の芸術を堪能できます。

6. 雲の上のホテル(高知県)

四国の高知県高岡郡梼原町(ゆすはらちょう)は、町面積の91%を森林が占める自然豊かな山間の土地です。そんな梼原の森に溶け込ませたいという願いを込めて建築された建物には、地元・梼原産のスギが贅沢に使われ、木の持つ優しさを感じられるホテルとなっています。隣接する「雲の上ギャラリー」も隈研吾の建築作品ですよ。

いかがでしたか?目を引く外観に反して、中に入れば木のぬくもりと木漏れ日のような温かみを感じられるのが魅力の隈研吾の建築。日本各地にある作品のうち、今回ご紹介したものはほんの一部です!建築を巡るアートな旅へ出かけてみてくださいね!

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