うるま市の5例目疑いは「陰性」 国、牛ウイルス性下痢と判断

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 沖縄県うるま市の養豚場で豚熱(CSF、豚コレラ)の5例目の感染が疑われた豚は、国の検査で「牛ウイルス性下痢(BVD)」の感染と判定されたことが取材で分かった。県家畜保健衛生所で豚熱の感染を疑い検査を行ったが判別が付かず、国の農研機構動物衛生研究部門(動衛研)に検査を依頼していた。

 BVDウイルスは牛が感染する病気で、下痢などの症状を引き起こす。豚にも感染するが、発症することはない。農林水産省によると豚熱とBVDウイルスは「ペスチウイルス」という同じ分類に属しており、類似するため判別が難しい。

 県がこれまでに動衛研に検査を依頼したのは最初に豚熱の感染を確認したうるま市の事例だけで、2例目以降は全て県による検査だった。県は動衛研に検査を要請したのと併せて陸上自衛隊とも情報を共有し、陸自は18日の段階で陽性だった場合に備えた準備を整えるなど緊張が走った。

 19日未明になり豚熱については「陰性」と報告があった。県の担当者は「今回は珍しいパターンだった。国に検査依頼をしたので通常の検査に比べて時間が掛かった」と振り返った。

 農水省の担当者は「県もある程度判別ができていたはずだが、念には念を入れて国に検査を依頼したのだろう」と話した。