アレナードがブチ切れ 「僕はこのチームの一員でいたくない」

トレード放出の可能性が取り沙汰されているノーラン・アレナード(ロッキーズ)だが、ロッキーズのジェフ・ブリディッチGMは今季のレギュラーシーズン開幕までにアレナードをトレードで放出する可能性を否定。しかし、それに対してアレナードは「ここ(=ロッキーズ)の人間は無礼が多すぎる。僕はこのチームの一員でいたくない」と不満をぶちまけた。

アレナードのトレード放出の可能性について、ブリディッチは「ノーランは正三塁手として紫と黒のユニフォームを着る。トレードの話はベッドに置いておこう」と語り、アレナード放出の可能性を否定した。その発言に反応する形で、アレナードは不満をぶちまけ、「ジェフの発言についてどう思ったかを尋ねられたけど、周りの人が何を言うかは気にせずに言うよ。無礼が多すぎるんだ」とコメント。ただし、アレナードは「無礼」が何を指しているかについては「詳しいことについては話したくない」と言及を避けた。なお、ブリディッチはアレナードの発言に対して、早急に対応する意向を示している。

アレナードが自身のトレード放出の可能性について、正式に発言するのは今回が初めてである。アレナードはロッキーズと8年2億6000万ドルの超大型契約を結んでおり、その契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれているほか、2021年終了後にオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントになることができる。今季はその8年契約の2年目となるが、昨年12月に行われたウィンター・ミーティングの時点から、アレナード放出の可能性がさかんに取り沙汰されてきた。

アレナードはロッキーズが2年連続でポストシーズン進出を果たしたあと、契約延長に応じたが、昨季は投手陣の崩壊や主力選手の故障離脱などが重なり、71勝91敗で地区4位に低迷。アレナードはシーズン終了時に「再建期のような感じだった」とチームへの不満を漏らしていた。アレナードは上位進出を目指すために補強が必要であると訴えているものの、今オフのロッキーズは戦力アップにつながるような補強をまだ行っていない。そのあたりの事情もアレナードの「ブチ切れ」と関係しているのかもしれない。

ブリディッチはアレナード放出の可能性を否定したものの、アレナードの不満爆発を受け、トレード放出への動きが再燃する可能性もありそうだ。

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