巨人阿部2軍監督を支える5人の“松坂世代” ファームの豪華首脳陣に注目

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巨人・阿部慎之助2軍監督【写真:Getty Images】

苦悩と喜びを知る杉内、村田、木佐貫、加藤、実松の“松坂世代”

 巨人は20日に行われたスタッフ会議で2軍、3軍のスローガンを発表した。2軍は「考動(こうどう)~苦しい方を選べ 迷ったらやれ~」。3軍は邁進(まいしん)~怯まず謙虚に突き進め!~」。2月1日から始まるキャンプは1~3軍まで宮崎で行われる。1軍だけでなくファームのキャンプは首脳陣にも豪華メンバーで注目だ。

 阿部慎之助2軍監督は考案したスローガンのもと、現役時代に優勝やタイトル、苦悩やけがを経験した心強いコーチたちと戦力を1軍に押し上げていく。今年のキャンプは選手同様に、コーチたちの指導する姿も球場に見に行く価値はあるだろう。

 2軍の“ヘッド格”は村田修一。2012年、巨人にFAで加入し、リーグ優勝&日本一に大きく貢献。それまで固まらなかった三塁のポジションを務め、ゴールデングラブ賞もその後に獲得。横浜入団時には徹底的にノックを受けて、守備力をプロで勝負できるくらいに鍛え上げた。打撃でも守備でも選手たちの手本となった。晩年は外国人起用の兼ね合いで出場機会に恵まれなかったが、そのような苦悩の経験も伝えられる。技術だけでなく、1軍がどのような選手が必要かなど、タイミングも計りながら、選手を送り出していく。

 投手コーチは杉内俊哉と木佐貫洋。2人は言わずと知れた鹿児島の高校時代からのライバル。鹿児島実の杉内と、強豪を倒すために川内に進んだ木佐貫は3年夏の鹿児島大会決勝で対戦し、投げ合った。試合は鹿児島実が勝利して、甲子園出場。杉内はノーヒットノーランをするなど活躍した。杉内は社会人を経てダイエー(現ソフトバンク)、木佐貫は亜大から巨人へ。杉内は2012年から巨人に、木佐貫は入団後、新人王を獲得。10年にオリックス、13年に日本ハムへと移籍し、同じ時期に巨人の選手ではなかったが、コーチで同じユニホームを昨年から着ることになった。ともに投手理論がしっかりとしており、投手育成は期待がかかる。

 今年から巨人のコーチとして新加入するのが、2軍の実松一成と3軍の加藤健。巨人での現役時代は“控え捕手”という立ち位置だったが、正捕手・阿部慎之助がけがなどで離脱していた時期には、この2人の存在が際立った。ともに1998年のドラフト会議でプロ入りし、加藤は18年、実松は21年もNPBのユニホームを着続けることができたのも、レギュラー選手と同じくらいの存在価値があったから。若い選手たちにチームとして戦うことの重要性も教えていく。

 5人の“松坂世代”だけでなく、他にも今年から3軍には二岡智宏コーチが復帰、鉄腕・山口鉄也コーチも指導者デビュー。金城龍彦コーチ、藤村大介コーチらと共に育成選手らを鍛えていく。2軍にも片岡治大コーチ、松本哲也コーチら人気、実績のあるコーチが顔をそろえており、どのような選手を1軍に送り出すのか、楽しみな野球シーズンが間もなく始まる。

【2軍】
○監督 阿部慎之助 背番号80
○野手総合コーチ 村田修一 背番号75
○投手コーチ 杉内俊哉 背番号85
○投手コーチ 木佐貫洋 背番号78
○内野守備走塁コーチ 片岡治大 背番号70
○外野守備走塁コーチ 松本哲也 背番号84
○バッテリーコーチ 実松一成 背番号82

【3軍】
○3軍監督 井上真二 背番号72
○総合コーチ 二岡智宏 背番号76
○野手総合コーチ 金城龍彦 背番号74
○投手コーチ 山口鉄也 背番号91
○投手コーチ 会田有志 背番号92
○内野守備走塁コーチ 藤村大介 背番号96
○バッテリーコーチ ○加藤健 背番号90
○巡回投手コーチ 水野雄仁 背番号71

【トレーニングコーチ】
2軍・白水直樹
3軍・石森卓(Full-Count編集部)