【日本の冬絶景】雪国の伝統の美しさ 新潟県の雪景色

日本の四季の中で、凛とした冬に惹かれます。着飾ることなく、媚びることなく、色彩を削ぎ落とす潔さ。あるがままの姿で佇む冬に、神様は白いコートをふわりとかけてくれます。空から舞い降りてくる白いもの。汚れも痛みも受け入れ、大地を、山を、海を、川を、白く包み込みます。私たちが待っていたのは、「雪」でした。TABIZINEでは「日本の冬絶景」を連載でお届けします。今回は、新潟県の冬絶景。新潟県では例年11月〜3月頃に雪景色が見られます。

写真提供:公益社団法人新潟県観光協会

水鏡のきよらかさ 雪の棚田<新潟県十日町市>

蒲生の棚田 写真提供:公益社団法人新潟県観光協会

新潟県十日町市松代地区は、美しい棚田の景観で有名。青空や周囲の風景をそのままに映す「水鏡」の清らかさ、傾斜地に階段状に作られたデザイン性の高さ。棚田は景観が素晴らしいだけでなく、お米を実らせるから、さらに意味がありますね。懐かしく、愛おしい農村の原風景です。朝霧が発生しやすく、朝日がきれいに映る「蒲生の棚田」の他、十日町市を代表する「星峠の棚田」など数々の棚田が点在。棚田の所在は、まつだい棚田マップで確認できます。棚田は観光地でなく、農業で生計をたてる私有地ですので、配慮の上鑑賞のこと。田んぼや畑に立ち入り不可。

十日町市の棚田

【住所】新潟県十日町市

【入場料】私有地のため、配慮のこと。田んぼや畑には入れません。

【公式サイト】十日町の棚田 十日町市

https://www.tokamachishikankou.jp/tanada/

まつだい棚田マップ

https://www.tokamachishikankou.jp/wp-content/uploads/2019/09/tanadamap.pdf

雪の冷たさが仕上げる 小千谷縮の雪さらし<新潟県小千谷市>

写真提供:公益社団法人新潟県観光協会

「雪さらし」とは、小千谷の名産麻織物「小千谷縮」を作る工程で、雪上にさらすことにより麻生地が漂白される先人の知恵。2~3月の晴れた日で雪の表面が凍り、空気が澄みわたり、雪上に汚れがないという3つの条件がそろったときに実施されます。「小千谷縮」は重要無形文化財であり、2009年ユネスコ無形文化遺産登録。

小千谷縮の雪さらし

【住所】新潟県小千谷市

【入場料】無料(不定期に実施)

【公式サイト】小千谷縮雪さらし 新潟県観光協会

https://niigata-kankou.or.jp/spot/41307

小千谷織物同業協同組合 http://www.ojiya.or.jp

https://youtu.be/OmGsMu__ORw

【NIIGATA-SORADORI】縮の雪さらし 一面の雪景色を彩る麻布の彩 小千谷市/公益社団法人 新潟県観光協会

雪上を進む蒸気機関車(SLばんえつ)<新潟市秋葉区>

写真提供:公益社団法人新潟県観光協会

大きな動輪と細いボイラーにより優美に見えるその姿から「貴婦人」という愛称で親しまれてきたSLが、季節定期列車「SLばんえつ物語」号として、新津駅(新潟県)〜会津若松駅(福島県)間を走ります。車両は、パノラマ展望室があるグリーン車、子どもが遊べるフリースペースがあるオコジョ展望車両があり、ひとり旅からファミリー旅行まで対応しています。SLは、やはり雪国が似合いますね。一度乗ってみたいものです。

蒸気機関車(SLばんえつ)

【住所】〒956-0864 新潟県新潟市秋葉区新津本町1丁目1

【入場料】乗車券+指定席券(全車指定席)

【公式サイト】SLばんえつ物語 JR東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社

https://www.jrniigata.co.jp/train/banetsu/

寒いから創り出される日本の冬絶景。今の時期にしか見られないものですから、温かい格好で防寒して、ぜひ訪れたいものです。

注意:記事掲載の情報は、2019年12月現在のものになりますので、詳細につきましては、公式サイトで確認または開催団体へ直接お問い合わせください。

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