新型肺炎を警戒 上海、ソウル便で注意喚起

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 中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、小松空港も警戒を強めている。上海や韓国で新たな発症者が見つかっていることから、上海便やソウル便の利用者を中心に注意喚起し、武漢市の滞在者は申し出るよう求めている。春節(旧正月)の連休(24~30日)に伴う旅行シーズンには、石川を訪れる中国人観光客も増えるとみられ、水際対策を徹底する。

 小松空港では上海便が週6便、ソウル便が週3便運航している。検疫エリアには新型肺炎の発生を日本語と中国語、英語の3カ国語で知らせるポスターが貼り出された。武漢市からの渡航者でせきや発熱などの症状がある場合は申し出るよう周知している。検疫官もサーモグラフィーで乗客の体温を測定しながら注意を呼び掛ける。

 渡航者から申し出があった場合は健康相談室で事情を聴くが、小松空港の検疫業務を所管する厚生労働省新潟検疫所によると、現時点で発症は確認されていない。同所の担当者は「空港での対策が肝心だ。武漢市を訪れた人で健康状態が悪い人は必ず申し出てほしい」と話した。

 小松空港の国際線は現在、3路線が運航されている。昨年4~12月の利用者は、上海便は3万5037人(前年同期比1931人増)、ソウル便は計2万457人(同1万1143人減)、週7便の台北便は9万2839人(同6773人減)となっている。

 県の担当者は「武漢市などから帰国後にせきや発熱などの症状がある場合は、マスクを着用し、速やかに医療機関を受診してほしい」と話した。