(国内初)4G回線を利用した医療機関向け専用スマートフォン「日病モバイル」の販売開始について

一般社団法人日本病院会
株式会社日本病院共済会
株式会社フロンティア・フィールド

PHS公衆網停波に伴う「日病モバイル」及び「携帯電話不感知対策」に関する 業務提携契約の締結とサービス提供開始について

PHS公衆網停波に伴う「日病モバイル」及び「携帯電話不感知対策」に関する業務提携契約の締結とサービス提供開始について

一般社団法人日本病院会、株式会社日本病院共済会及び株式会社フロンティア・フィールド(以下、三社という)は、令和2年7月のPHS公衆網停波に伴う代替通信用のスマートフォンサービス「日病モバイル」※1の提供、並びに病院内の携帯電話不感知対策サービス(以下、不感知対策という)※2の提供に関する業務提携契約※3を締結しました。

本年7月のPHS公衆網停波に伴い、病院ではPHS端末から4G若しくは5G回線を活用したスマートフォン等への移行が進展することが想定され、オンライン診療等をはじめ医療におけるICT化がますます進んでいくことと思われます。また、平成26年の電波環境協議会において「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」が取りまとめられ、当該指針に基づき施設内での携帯電話の利用を開始している医療機関もあります。

その様な中、PHSの代替として、携帯電話回線を活用した「日病モバイル」を提供いたします。「日病モバイル」は、安定した通信品質の内線通話・外線通話、ログイン管理、チャット、ナースコール連携、エマージェンシーコール、モバイル端末管理(MDM)などの基本機能を標準搭載しております。「日病モバイル」の申込みは、株式会社日本病院共済会を窓口として、本年1月下旬より開始いたします。
また、「不感知対策」については、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、楽天モバイル株式会社(以下、四キャリアという)と共用アンテナ設備に関する協議を昨年11月より開始しており、準備が整い次第、順次ご案内を開始します。

これにより、病院現場の真のニーズから生まれた今までにない病院内の新たなICTプラットフォームが構築されます。今後、「日病モバイル」を導入頂いた病院や、医療系ICT事業者・医療機器メーカー等とパートナー会を設立し、地域医療のプラットフォームとしての活用や、「日病モバイル」のプラットフォーム上で簡単にアプリケーションを実装できる環境を構築することをめざします。

【三社の概要】
一般社団法人日本病院会
会長:相澤 孝夫
所在地:東京都千代田区三番町9-15
設立年月日:1951年6月
主な事業内容:
病院制度の調査研究、病院の管理運営及び施設の改善向上、病院関係者の教育・指導及び養成確保、病院事業の国際的活動、政府その他の関係機関並びに団体との連絡協議、学会及び病院大会

株式会社日本病院共済会
代表取締役:堺 常雄
所在地:東京都千代田区三番町9-15
設立年月日:1974年6月
主な事業内容:
保険代理店業務・販売業務・斡旋業務・人材紹介業務・福利厚生の増進を図るために必要な事業・医療機関等の経営を支援するために必要な事業

株式会社フロンティア・フィールド
代表取締役社長:佐藤 康行
所在地:東京都千代田区内幸町1-1-1
設立年月日:2016年7月
主な事業内容:
情報通信、システム開発、コンサルティング事業

本報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

【問い合わせ先】
●日本病院会会員病院の問い合わせ先
一般社団法人日本病院会 情報統計課 課長 吉川 TEL:03-3265-0077

●導入・検討に関する問い合わせ先
株式会社日本病院共済会 営業部 課長 熊谷 TEL:03-3264-9888

●製品・機能に関する問い合わせ先
株式会社フロンティア・フィールド 新規事業開発室 五十嵐 TEL:03-6268-9071

別紙
※1【日病モバイルの概要】
●基本機能
〇内線通話・外線通話
・携帯電話回線により病院内のPBX(電話回線交換機)と連携(注1)し、これまでと同じ内線番号で通話ができる。また病院外からもPBXを中継し、内線及び外線通話ができる。
〇ログイン管理
・利用者全員にIDを付与。1つの端末を複数人で共用することが可能。
・利用者がログインすると、自身の通話・チャット履歴が参照できる。
・利用者がログインすると、他の利用者のプレゼンス(注2)の確認ができる。
〇チャット
・ネットワークがクローズド環境にあるチャットで、文字や写真の送受信ができる。
〇ナースコール連携
・PBXを中継し、ナースコールと連携する。
・設定した端末のすべてが同時に鳴動する。(PHSでは1度に1端末しか鳴動しない)
・どの利用者がナースコールに応答したのか、ログが残る。
〇エマージェンシーコール
・利用者が病室などで緊急事態に陥った際に、予め設定した別のスタッフに一斉にアラ-ト発信ができる。発信と同時に、録音機能により音声が録音され、インシデントの確認に活用できる。
〇モバイル端末管理(MDM)
・アプリケーションのダウンロード制限、端末紛失時の端末ロック、端末の初期化によるデータ削除等ができる。

●追加機能
〇スケジューラーパック
・利用者毎のスケジュールを入力・記録ができ、スケジュールの共有ができる。
・利用者への周知・連絡事項を掲示板に掲載できる。
・利用者が、出退勤の打刻ができる。
・医師又は薬剤師等の利用者が、製薬企業等の社員と面会のスケジュール調整ができる。

(注1)サービス開始時点では、日本電気株式会社、株式会社日立情報通信エンジニアリングのPBXが接続可能。
(注2)ログインしている状態であるかを表すこと。

日病モバイル画面イメージ

※ナースコール連携の氏名は、電子カルテ連携を行った場合のみ表示される。なお、電子カルテ連携は検証中。

※2【不感知対策の概要】
建設済みの病院は、天井裏などに様々な設備が入っており、携帯電話事業者一社毎にアンテナを設置することは難しい。今回提供する不感知対策は、一つのアンテナで四キャリアの携帯電話の電波環境が改善されるサービス。病院の設置費用は掛からず、株式会社フロンティア・フィールドが設備を構築し、四キャリアに設備を有償貸与する。

※3【業務提携契約の概要】
〇一般社団法人日本病院会会員病院および関連施設(以下:会員病院)に対し、株式会社フロンティア・フィールドがMVNO(注3)事業者として、「日病モバイル」の端末及び各種機能のアプリケーションを提供します。
〇株式会社日本病院共済会が「日病モバイル」を会員病院へ紹介して取り纏め、株式会社フロンティア・フィールドとその情報を共有します。
〇「不感知対策」は、株式会社フロンティア・フィールドが病院に設備を構築し、四キャリアに当該設備を有償貸与します。

(注3)MVNOは、「Mobile Virtual Network Operator」の略称で、日本語では「仮想移動体通信事業者」。無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランドで携帯電話の移動体通信サービスを行う事業者。