心と体、寒行で育む 児童ら6キロ歩く 人吉市の石水寺

寒行で地域の無病息災を願いながら歩く子どもたち=人吉市

 無病息災などを願いながら地元の子どもたちが地域を歩く寒行が17日夜、人吉市下原田町の石水寺であった。同寺を出発した中原小の児童ら約60人が、約6キロを歩いた。

 寒行は寒さに負けない心と体を育もうと、毎年この時期に開催。10日に始まり、この日が2回目。

 本堂で蔵座寛英住職(43)が「今年頑張りたいことをかなえることができるよう、寒行でしっかりと考えながら歩いてください」と話して出発。先頭の蔵座住職の読経に合わせ、輪袈裟[わげさ]をかけた子どもたちが「オー」と声を出したり、鈴を鳴らしたりしながら下原田町の集落を約1時間かけて歩いた。

 10日も参加した中原小6年の川田元翔[かわたはると]君は「中学生になって勉強を頑張れるようにと祈りながら歩きました。3回目の寒行も参加したい」と話していた。3回目は24日。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年1月19日掲載

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