満足できませんか?今の額入りフラッシュ戸

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「戸(と)」とは扉のこと。建物や部屋の入り口に付けられ、開閉する機能を持っています。英語では「door(ドア)」、壁と垂直方向に弧を描くように開く「開き戸」や、壁にそって水平方向に開く「引き戸」などの種類がありますね。

今回は扉の種類の一つ「額入りフラッシュ戸」について説明します。なんだか難しそうですが、ごくオーソドックスなドアのこと。今付いているドアが気に入らない場合のリノベーションの選択肢についてもお話をしていきます。

フラッシュ戸とは?

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フラッシュ戸とは主に部屋の出入り口に使われる、薄い木の板を貼り合わせた合板製のドアのことです。フラッシュ(flush)はここでは「平面の」という意味で使っています。フラッシュ戸は重量が軽いため蝶番(ちょうつがい)に負担をかけないというメリットがあります。

しかし、合板の耐久性が低いので主に屋内で用いられます。玄関にはアルミやステンレスなど金属製の戸が用いられます。

メリット
フラッシュ戸は強度を出すために木製の芯を使い、合板ではさんで仕上げます。重量が軽いとか価格が安いというメリットがあるので、屋内のドアのほとんどに用いられています。

近年では本物の木と区別がつかないほどよく出来たシートが貼られていますから「え、あれって合板なの?」と驚く方も多いでしょう。

デメリット
デメリットは本物の素材を使っていないところ。耐用年数はかなりのものがありますが、時がたつにつれて味わいが深まるということはありません。
フラッシュ戸と相性が悪いのは無垢材のフローリング、本物の木ではないことが際立ってしまうのです。

額入りとは?

それでは額入りフラッシュ戸の「額入」とは何でしょうか?外光を取り入れるために扉に取り付けられた小さな窓のことです。暗くなりがちな玄関に用いたり、人の気配や入っているかいないかがわかりますからトイレやリビングに用いたりされます。

中の様子がわからないよう額の中にはすりガラスなどを用いるのが一般的ですが、おしゃれなものにはステンドグラスが入っていたり、寄木細工風の装飾が使われていたりします。

フラッシュ戸の反対語は框(かまち)戸

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フラッシュ戸が我慢できない!となったらリノベーションを考えるべきなのですが、まず検討するのは「框(かまち)戸」でしょう。中空の合板ではなく本物の木材でできていますから、無垢フローリングと色目もばっちり合いますし経年変化も楽しめます。

メリット
風合い以外の框戸のメリットは本物ならではの質感です。ノックをした時にコンコンという音が響きませんし、開閉した時に重量感・安心感もあります。例えるならフラッシュ戸は日本車のドア、框戸はドイツ車のドアといった感じです。

デメリット
框戸の最大のデメリットは価格です。既製品でもフラッシュ戸の倍程度、オーダーで造ってもらうなら、凝ったデザインにすることもできますが価格は青天井です。重量もありますから蝶番が音を立てるようになるかもしれません。定期的な注油が必要になります。

もっとこだわるならアンティーク戸

古い建物の梁(はり)を再加工したものだったり、建築現場の足場に使われていたものだったり。古材のフローリングは人気が上昇中、新品にはない味わいは格別のものです。リノベーションでフローリングを古材に貼り替えたい!と思っている方も多いことでしょう。

そんな場合に額入りフラッシュ戸のかわりにおすすめしたいのがアンティーク戸、味わいの深さが最大の魅力です。

メリット
新品にはない味わいがアンティーク戸の最大のメリット、キズが入っていたり塗装がはがれかけだったりする点もたまりません。塗装があまりにもひどかったり色目が合わなかったりした場合は再塗装するという手もありますが、それでもアンティーク戸の魅力は消えないものです。

額に魅力があるのもアンティーク戸ならではです。ステンドグラスではなくても古いガラスならではのイビツな趣があったり、アイアンの装飾がほどこされていたりするものです。

デメリット
価格が高くなる!これがアンティーク戸のデメリットです。人気があるタイプなら扉自体も高価ですし、扉に合わせて取り付け用の「扉枠」を造らなくてはならないのもコストがかかる、壁から手を入れる必要があるのです。

いざ探すとなるとイメージ通りの扉と出会うことが難しいのも、アンティークのデメリットになります。

オーダーフラッシュ戸という選択

「框戸もアンティーク戸も難しい!」こんな場合に検討するべきなのは、額入りフラッシュ戸をオーダーするという方法です。

シート貼りではなく薄板を貼り付けたフラッシュ合板にするだけで雰囲気はずいぶん変わります。凝った額を取り付けなければ、価格は既製品の1.5倍くらいに抑えられるでしょう。

デメリット
オーダーフラッシュ戸は無垢材を使った框戸と見分けが付かなくなります。触感も無垢さながらなのですが気になるのが質感、中が詰まっているかいないかの差は意外に大きいものです。

まとめ

広く使われている額入りフラッシュ戸ですが、リノベーションの際には気になる存在です。本物の木で造られた框戸、独特の味わいが魅力のアンティーク戸が代替の候補としてあげられますが、主に価格が高いというデメリットがあります。

おすすめはフラッシュ戸をオーダーすること。フラッシュ合板のかわりに薄板を用いれば本物に近い質感が出せるはずですが、決断の前には実際に触れてみることが必要です。