おしゃれなものから実用性重視まで、ガラリ戸の色々

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ガラリ戸(ガラリド)とは、細長い板が何枚も平行に並ぶ「ガラリ」がはめ込まれた戸のこと。光や風は通すけれど、中を見ることは難しい仕組みを持った戸のことです。
「ルーバードア」とか「よろい戸」とも呼ばれます。そのようなガラリ戸は様々なバリエーションがあります。
「ガラリ入りフラッシュ戸」もガラリ戸の一種ですし、屋内はもちろん屋外にも取り付けられるのです。

この記事ではガラリ戸の様々なバリエーションを見ていきます。まずは屋内で用いられるガラリ戸について、次にプライバシーや犯罪から家を守る屋外用のガラリ戸について見ていきましょう。

普通の扉のかわりにガラリ戸を

ガラリ戸はクローゼットや押入れ、物置のドアに最適です。一枚の板におおわれたドアよりも、何枚もの羽根が取り付けられたガラリ戸は、軽やかでおしゃれなイメージがあります。
風を通すという面でもガラリ戸は優れており、中で空気がこもるということがありません。長くしまっておいても、中のものがカビたりする心配は少ないでしょう。

おすすめなのは完全に閉め切ってしまうと圧迫感があるような、狭い空間の仕切りにガラリ戸を使うこと。書斎や家事室兼パントリーを造ることが人気になっていますが、これの出入り口にガラリ戸を使うのです。締め切っても息苦しさのないプライベートスペースができあがるでしょう。

良いことばかりのガラリ戸ですが、やはり弱点はあります。まずは通常のドアに比べて値段が少々高いこと。シンプルなフラッシュドアと比較すると、1.5倍くらいになるでしょう。そして掃除が面倒なこと、ルーバーの間のホコリを拭き取るには一枚ずつ拭いていくしかないのです。

屋外用のガラリ戸のいろいろ

ガラリ戸は屋内用だけではありません。近年注目を集めているのが屋外用のガラリ戸、窓の外側に取り付けるタイプです。「外付ブラインド」と呼ばれており、特徴は何本も並んだ金属製ルーバーが可動式になっているところ。光や風を通しプライバシーを守る一方で、ルーバーを閉めれば光をさえぎることもできるのです。

つまり屋外用ガラリ戸は熱もさえぎります。代表的なメーカーであるヴァレーマ(warema)のHPによると、外付けブラインドでさえぎられる太陽の熱は80%以上だとか。
猛暑対策や光熱費の削減に役立つのが外付けブラインドです。

ハイテクな屋外用ガラリ戸

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ヴァレーマ以外にもLIXILやYKKなども手がけている外付けブラインドはハイテクです。ルーバーの角度調節やブラインドの開閉は、専用のリモコンや遠隔地からはスマホでおこないます。またセンサーを取り付けることで、太陽光の強さや風速に応じた自動でのルーバーの調整も可能です。

ヴァレーマ
50年以上の歴史があるヴァレーマはヨーロッパや北米でよく知られたメーカーです。外付けブラインドだけではなくオーニングなど、遮光に関する製品を広く手がけており、学校や病院などの公共施設やオフィス、家庭で数多くの導入実績を持っています。

LIXIL
日本最大の住宅設備メーカー「LIXIL」も外付けブラインドを手がけています。ブランドは「トステム」、日本建具工業に始まり、東洋サッシを経るという70年近い歴史を持っています。

YKK
「X-BLIND(エクスブラインド)」というブランド名で外付けブラインドを製造しているのは「YKK AP」。1961年からアルミサッシを手がけていますから、こちらも窓関連で長い歴史を持っている会社です。

和風の屋外用ガラリ戸

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外付けブラインドは優れた製品ですが、弱点は和風建築との相性が今ひとつというところでしょう。そんな場合に検討したいのが「木製」の屋外用ガラリ戸、雨戸代わりに使います。

ただし開閉は手で行わなければなりませんし、ルーバーの角度調節もできません。センサーも取り付けることはできませんから、機能面では外付けブラインドには到底かなわないのです。

しかし、それ以上の魅力があるのが風合い。和風建築との相性は完璧ですし、木製ガラリ戸を通して入ってくる光や風は心なしか柔らかなもの。建具職人さんの手仕事は大きな満足を与えてくれるでしょう。

目隠しに特化した屋外用ガラリ戸

機能も風合いも二の次、外からの視線をさえぎりたいというケースなら「目隠しガラリ」や「目隠しルーバー」と呼ばれるタイプが良いでしょう。

メリットは風を通すところと見た目が軽やかなところ、そして価格が安いところです。

まとめ

屋内用、屋外用、ガラリ戸には様々なタイプがあるのです。中でも目をひくのが外付けブラインドの高性能ぶり、エコロジーやIoTといった、今の風潮にピッタリの製品になっています。もちろん後付けも可能ですからリノベーションにも向いています。

一方で静かな存在感を見せているのが木製の屋外用ガラリ戸、直線的なデザインはどこかモダンなところもありますから、本格的な和風建築だけでなく新和風にもマッチするでしょう。