日本コンピュータビジョン、顔認証と属性分析を行うソフトウェア開発キットを提供開始

ソフトバンク株式会社の子会社で、画像認識ソリューションの開発および提供を行う日本コンピュータビジョン株式会社(以下、JCV)は、同社の顔認証技術を顧客の既存の人事・入退館管理などのシステムやアプリケーションに簡単に実装できる「JCV顔認証ソフトウェア開発キット」シリーズとして、「JCV顔認証SDK」と「JCV属性分析SDK」の2サービスを1月31日から提供開始する。

技術パートナーである香港のSenseTime Group Limitedが提供する高速かつ高精度な顔認証アルゴリズムを搭載した「JCV顔認証SDK」は、顧客の既存のシステムやアプリケーションにJCVの顔認証機能を実装できる。多人数での1:N認証が可能であり、99%以上の高い認証精度を誇る。顧客独自開発に比べて開発工数やコストを減らし、それぞれのビジネスニーズや利用環境に合わせた顔認証ソリューションの開発・展開ができる。

「JCV顔認証SDK」は、ホテルや銀行での本人確認や、自宅やロッカーの顔認証ロック、顔認証アクセスなど、さまざまなシーンでの活用が見込まれている。主な機能は以下の通り。

  • 顔情報の検出、トラッキング、特徴点抽出
  • 顔情報クオリティチェック
  • 生体検知(なりすまし防止)
  • 1:1顔認証、1:N顔認証

「JCV属性分析SDK」は、汎用的なカメラの映像から、来店客の顔や身体の特長から属性を推測できる開発キットだ。顧客の既存環境でアプリケーション開発ができる。性別、年齢、表情だけでなく、服装、視聴時間、滞留時間、訪問回数など、マーケティングに有効なさまざまなデータを可視化する。

さまざまな分析情報により、全体統計(年齢・性別分布、訪問者数・回数・時間帯別分布など)、個人統計(訪問回数、視聴時間、リピーター顧客認識など)の取得が可能だ。

顧客の理解をより深めることで、顧客一人ひとりにパーソナライズされたサービスの提供を実現するとともに、デジタル化された属性や分析データにより、小売店舗での戦略的な販促計画立案や、最適なレイアウト、品揃え、効率的なイベント・キャンペーン運用などに役立てることができる。

© 株式会社アールジーン