後輩の冗談が現実に 相模原殺傷被告、手口や凶器そのまま実行

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横浜地裁

 相模原市緑区の神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われた元職員植松聖被告(30)の裁判員裁判の第7回公判が21日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であった。被告の後輩の供述調書が読み上げられ、事件前に冗談のつもりで被告に話していた犯行計画がそのまま実行に移された実態が明らかにされた。

 弁護側が読み上げた調書によると、後輩は被告の一つ年下。市内のクラブで頻繁に顔を合わせるようになり、14年夏ごろから親交を深めるようになった。被告を「さとくん」と呼び、性格は「明るく、年下にも物腰柔らかく優しかった」という。

 しかし、15年夏ごろから「意思疎通できない障害者は死んだ方がいい」と言いだし、年末には「殺す」と発言内容が次第にエスカレート。衆院議長宛てに犯行予告の手紙を出し、措置入院が解除された16年3月以降には「日本で批判されても、世界では称賛される」と話したという。

 「最低でも50人は殺したい」「拘束するにはどうしたらいいか」─。5月上旬ごろ、被告から尋ねられ、「刃物で刺すなら首がいい。神経が集中しているから」「結束バンドで親指を縛れば身動きが取れない」と答えた。被告と一緒にネットオークションで包丁を探した。周囲には「やばいから付き合わない方がいい」と忠告されたが、架空の話としか思わず気に留めなかった。

 その後、話題は殺害方法から襲撃時期に移り、「俺が殺すから、拘束だけ手伝ってほしい」などと協力を持ち掛けられるようになった。事件1カ月前の6月下旬には威圧的な口調で「協力しろ」と迫られた。「それまでは妄想と思って付き合っていたが、次第に内容が現実的で怖くなった」

 7月26日。事件はニュースで知ったという。検察側によると、当直の園職員は指を結束バンドで縛られて身動きを封じられ、被害者の多くは首を刺されていた。後輩は調書で「手段、方法、手口はさとくんと話していた内容でびっくりした」と振り返った。

 次回の公判は24日。被告人質問が行われる予定。