特別編◇世界王者のプロボクサー・井上尚弥選手が登場!
強さの根源
’19年11月、世界中からチャンピオンクラスの強豪が参戦して真の頂点を決めるトーナメント「WBSS」で優勝し、WBAバンタム級王座の統一およびIBF王座の防衛に成功したと同時に、WBSSバンタム級初代王者に輝いた日本ボクシング界の至宝・井上尚弥。そんな彼が、「A-Studio」(TBS系)に出演した直後に収録を振り返ってくれた。
「(MCの笑福亭)鶴瓶さんとは初対面でしたが、初めてお会いしたとは思えないくらい、リラックスしながらお話をすることができたと思います。とても楽しかったですし、僕が伝えたいこともしっかりと伝えられたんじゃないかと。こんなに伸び伸びと話すことができたのは、鶴瓶さんの人柄もありますが、鶴瓶さん自ら僕の家族や友人に取材されていることもやはりすごく大きいなと思いました。びっくりするくらい踏み込んだ話もありましたけど、僕の家族や友人があそこまで話すのも鶴瓶さんだからなんだろうなって。今回の収録を通して、自分は1人ではなくて、家族や友人がいるからこそボクシングができているんだなとも、あらためて実感することができました」
番組では、当時アマチュアボクサーだった父の背中に憧れて小学1年生でボクシングを始め、世界の頂点に立つまでの軌跡も語られた。世界の頂点に立った今、井上にとってボクシングの意味は変化したのだろうか?
「自分にとってボクシングが何かと考えると難しいんですけど、物心ついた時からやっているものですし、生活の一部という表現が一番しっくりときます。朝起きて、顔を洗って歯を磨いて、ロードワークをして」
では、そんな井上が感じているボクシングの魅力とは、一体どんな部分なのだろうか。
「本当にたくさんの魅力があると思いますが、戦っている一人一人にリングの上だけではないドラマがあることは大きな魅力だと思います。みんなリングに上がるまでの背景があって、それを背負ってリングに立っている。そうしたバックグラウンドはどの選手にも必ずあるので、リング上だけでなく、そういうところも追いかけて見ていただくことで、より深くボクシングというスポーツが楽しめるのではないかと僕は思います」
’20年は、いよいよボクシングの本場・ラスベガスで本格的に活動をスタートさせる。
「今年は、アメリカのプロモーターと契約して初めての年になるので、昨年以上にばく進して、さらに上を目指す1年にしていきたいです。ただ勝つだけではなくて、目にもの見せる試合をしないとアメリカでは本当の意味での人気も出ないですしね」
すでにさまざまな対戦相手が取りざたされ、マスメディアやファンが夢のカード実現に思いをはせているが、次戦を見据える本人は至って自然体だ。
「誰ということではないですが、自分のモチベーションを上げてくれる選手との対戦を希望しています。強い選手と戦えば、必ず面白い試合になりますから」
【TVガイドからQuestion】
Q 東京オリンピック・パラリンピックで楽しみな競技は?
もちろんボクシングが一番楽しみですけど、陸上競技にも注目しています。リレーや100m走など、自分でもやったことのある競技が多いからなのか、以前から興味を持って見ることが多いです。100m走での一瞬の勝負とか、「見たいな」って思わせる何かが陸上競技にはあるんですよね。僕だけじゃなく、運動会の緊張感はみんな覚えていると思うので、そういった部分で親近感や共感が持てるのも陸上競技の魅力だと思います。
【プロフィール】
井上尚弥(いのうえ なおや)
1993年4月10日神奈川県生まれ。牡羊座。A型。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者。19戦19勝(16KO)無敗。現在は、ラスベガスで開催予定の次戦に向けてトレーニングを続けている。
<「A-Studio」に井上尚弥が登場!>
WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥が「A-Studio」にゲスト出演。家族や友人の証言を交え、リング上では見せない実像を明かす。話を聞くうちに、彼がなぜこんなにも“強い”のか、その理由が見えてきた。
父や弟とのエピソードなど、普段は見ることができない井上のプライベートを鶴瓶が言葉巧みに聞き出す。
取材時に撮影された両親や、地元にある行きつけの店に集った弟、いとこ、幼なじみの写真を見て笑顔に!
【番組情報】
「A-Studio」
TBS系
2月7日 午後11:00~11:30
世界屈指のボクサーとなった井上尚弥が生まれ育った神奈川県・座間をMCの笑福亭鶴瓶が訪ね、両親、弟やいとこ、幼なじみ、さらには幼少期から通った駄菓子店などに取材し、数々の意外な秘蔵エピソードが披露される。幼少期、弟との間に起こった事件や父が家出をしたエピソード、夫人との感動秘話なども。
【プレゼント】
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ハガキでの応募方法は「TVガイド」1/31号(P106)をご覧ください。
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取材・文/大久保和則 撮影/Marco Perboni